ゴールデンユニーク、毎週ショートショートnote、410字
金色に輝く子が生まれ、人々は伝説のゴールデンユニークの誕生に歓喜した。
ゴールデンユニークが現れたとき、不死山は噴火する。しかし、彼が世界を救うと言う伝説があった。
彼は成長と共に自分にはなんの能力もないことを自覚し始めた。寝言で、ごめんなさいと何度も呟いた。
突然、不死山が噴火した。マグマは山腹を滑り降り、都市を焼き尽くし、人々は逃げ惑った。
彼にはわからなかった。何をすればいいのか。
自分が皆を助けなければいけない、自分はそのためだけに生まれてきた存在だというプレッシャーが、彼を押しつぶそうとする。
その思いが臨界点を超えたとき、彼の能力が開花した。
ほとんどの人が死んだ。しかし、生き残った人は、口々に言う。
「溶岩が止まった」
「彼の叫びが、避難経路を導いた」
「その金色の光が、死者を蘇らせた」
どれも嘘だったが、誰もが、彼が世界を救ったと信じていた。
彼の能力は、自分の都合のいいように、周りの人間の記憶を改変する能力だった。
(410字)
