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【比叡山延暦寺】はじめての横川で西国巡礼

比叡山へは、日帰りで気軽に行ける場所に住んでいる。
比叡山ドライブウェイは何度も走ったことがある。

だが、延暦寺は東塔地区しか訪れたことがなかったため、全貌を知りたいと思うようになっていた。

そこで、京都方面へ出かけた機会に、以前から気になっていた横川地区へ足を延ばした。
事前予習はなしである。

延暦寺は広大で、東塔、西塔、横川に分かれている。
最も北にある横川地区は参拝者も少なめで、外国人観光客も見かけない。
静かに参拝したい人には穴場だ。

駐車場は日陰がないが、境内に一歩入るとほぼ木陰で麓と比べて涼しい。
7月末だというのにひぐらしが鳴いていた。

少し歩くと龍ヶ池、その向かいに横川中堂。
石垣の上に朱塗りの立派なお堂。石垣は穴太衆によるもの。

下から見上げながら本堂へ
赤青緑が鮮やか
2015年に建立された「平和地蔵菩薩」
三つの誓いを立てているから三本の指を上げているのだとか

横川中堂のご本尊は「聖観世音菩薩」。西国三十三所ではおなじみの観音さまだ。

観音さまは多種多様でひとつとして同じお姿のものはない。
それでも西国巡礼のおかげで、観音さまの種類で大体のお姿が想像できるようになっている。

靴を脱いでお堂へ。観音さまに手を合わせて先へ進む。入口までぐるりと一周できるようになっていて、奥には千体観音。参拝した信者らが分身として奉納したもので、約5000体あるとか。小さな観音さまがずらりと並び圧巻だった。

鐘楼へ向かう道
立派な鐘楼
鐘はつくことができる
恵心僧都が「往生要集」を執筆したと伝わる恵心堂
空気が緑
源氏物語の浮舟に登場した横川僧都遺跡

源氏物語は架空の物語なのに所々にこうしたものがあるのは源氏物語好きには熱い。

元三大師堂へ向かう途中、石仏を発見。ん?これは、もしや…

第二十二番 總持寺
第二十一番 穴太寺

歩く先々に次々と出てくる。

見落としていたものもあり、全札所は確認できなかったが、西国三十三所の観音さまだ。
巡礼途中の者としてはわくわくが止まらない。延暦寺で西国三十三所と交差するとは。

足取りも軽く、元三大師堂へ到着。

元三大師の住居跡「元三大師堂」
角大師

元三大師(角大師)。巡礼を始める前から、いろいろなお寺で見かける「なんだかかっこいい図案」くらいに思っていた。

平安時代の高僧・良源(元三大師)が疫病を退散させるため鬼の姿に変じたと伝わる魔除けのお札で、「最強の厄除け」として古くから信仰されているそうだ。

あちこちで見かけていた角大師。そのゆかりの地がここ横川だった。

   「最強の厄除け」いただいてきました
お代は志でした
延々と続くように見える下り階段

定光院へ向かう階段を降りる。境内の入口近くに徒歩15分との看板があったからすぐだろうと思いきや、途中でここから20分の掲示を見かけて今日のところは引き返すことに。

涼しいとはいえ、やはり夏。歩いていると汗ばんでくる。無理は禁物だ。

定光院をあきらめて大三大師堂横の道を駐車場方面へ向かうと横川中堂を別角度から見られた。

階段を少し登ったところに建つ
根本如法堂

この周りにも西国三十三所の石仏が点在している。横川地区だけでも見どころは十分すぎるほどあった。

また日をあらためようと出入口へ。看板をあらためて見てみると…

あ!ちゃんと三十三所巡拝地図載ってる
ほらね、やはり徒歩15分
どっちが正しいんだ???

横川地区、マイナーな場所だからさくっと見られるだろうと軽く考えすぎていた。

静かな穴場だった。
見どころは想像以上に多く、数時間では足りないくらいだった。

夫と「延暦寺は時間をかけて全地区を回りたいお寺だね」と感想が一致した。

次回は石仏をすべて巡り、定光院まで歩いて横川を完成させたい。

2026年7月26日
比叡山延暦寺 横川地区
横川中堂
恵心堂
元三大師堂
横川如法堂

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