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文章が正しくても「面倒なライター」は継続されない

校正で文章を直されたら、こう思うことがあるでしょう。

  • 「ここはこうしたほうがいいのでは?」

  • 「この修正で逆に文章がおかしくなっている」

実際、ライター側の文章のほうが自然なこともあります。僕も「元のほうがいいけどな」と思いながら修正したことは何度もあります。

それでも、毎回それを指摘する必要はありません。

正しいことを言っているのに、なぜか継続されない。

そんなライターは、文章ではなく「面倒な人」として切られている可能性があります。

良かれと思った提案が「面倒」に変わる

校正者や編集者は、ライターと一緒に文章を研究するために仕事をしているわけではありません。

自分たちの基準や媒体のルールに合わせて、原稿を仕上げたいだけ。

そこで修正するたびに、

  • 「こちらの表現のほうが自然です」

  • 「この修正だと意味が変わります」

  • 「読者にはこちらのほうが伝わると思います」

と返されたらどうでしょう。

本人は真面目で、良かれと思って伝えています。

厄介なのは、編集者や校正者も自分の修正のほうがいいと思って直していることです。

そこへライターから「元のほうが自然では?」と返されれば、素直に「そうですね」とはなりにくい。

口には出さなくても、「たかがライターが何を言ってるんだ」と意地になる人もいます。

僕はこれまで何十人と編集者や校正者を見てきましたが、こちらが意見を出して「確かにそのほうがいいですね」と納得し、一緒に作り上げていく人はほとんど見たことがありません。

0ではありませんが、かなり少数です。だから途中から極力意見は言わないようにしています。

編集者に継続の権限があればそのまま不利になる

2人のライターがいるとします。

Aは、修正を伝えればすぐ直してくれる。

Bは、Aより少し文章がうまい。ただ、修正するたびに「こちらのほうがいいのでは?」と意見を返してくる。

次も頼むなら、Aを選ぶ編集者が多いでしょう。

「この人に渡せばスムーズに終わる」と思えるからです。

継続案件では、文章力だけを比べられているわけではありません。

編集者に権限がなくても結局同じ

「担当編集者に継続を決める権限がないなら関係ない」

そう思う人もいるかもしれません。

上司や責任者から、「このライターどうですか?」と聞かれたときはどうでしょう。

「修正のたびに意見が返ってくるので、少しやりづらいです」

この一言で十分です。

上の人が元原稿と修正版を一文ずつ見比べて、「いや、この件はライター側が正しい」と判定してくれるとは限りません。

伝わるのは、どちらの文章が正しかったかではなく、「担当者がやりづらいと感じているライター」という話です。

編集者に権限があってもなくても、面倒だと思われること自体が不利になります。

文章の最終判断まで背負わなくていい

もちろん、明確な事実誤認や重大なミス、公開後に問題になりそうな内容は伝えたほうがいいです。

ただ、明らかなミスを指摘しただけでも、ライターから言われたことで気分を害す人はいます。

つまり、「ここは言う」「ここは黙る」に絶対の正解はありません。相手がどう受け取るかによります。

ある意味、ロシアンルーレットです。

修正されて文章の質が下がったように感じても、最終的にその文章を採用するのは相手です。

ライターが気にすることではありません。

継続されるには、「またこの人に頼みたい」と思われるかどうか。文章力があっても、面倒なライターは継続されないことを覚えておいてください。


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