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山の髙橋農園について

こんにちは。短距離M1の高橋コウです。農学院でほとんど勝手にコケの研究してます。好きな研究をさせていただいていることに関しては、とてもありがたいことだと感じています。

陸上歴は13年目になるのかな?PBは800mで1’53”23、400mで47”90、マイルラップは4走で46”9、100mは11“09です。すべて不服です。さすがにそろそろ開花したいです。

さて、僕のことを語るときに、走ることを語るときに、僕の実家は語らずには通れないので、僕はまずは山の高橋農園について語ろうかと思います。


基本情報。
所在地は静岡県の伊豆半島の付け根、韮山の山の中です。そんなに深い山の中ではありませんが、隣近所に行くためには森の中を数百m歩くか、車専用のような道路を1kmは歩かなければなりません。(そのため、騒ぎ放題、楽器音出し放題。)水道は通っていません。電気は通ってます。ガスはプロパンです。Wi-Fiは僕が中1くらいのときに通りました。Wi-Fiがないと、4G1本か、3Gです。(もう3Gってなくなったんでしたっけ)畑の面積は1haくらいです。(意外と小さい)野菜はほとんどなんでもあります。米は陸稲です。スギヒノキがたくさん生えてます。


グーグルアースより。縮尺は入れるの面倒だったので想像してください。


崖の上の木に登ると、頂上の畑が一望できる。遠くには駿河湾も。


歴史。
初代の曽祖父が大空襲の時に疎開してきて開墾したのが始まりらしいです。(ルーツは岩手らしいです。)開拓者は割といたらしく、山の中に入ると家の跡らしき石垣や、道らしきものがあります。今は父親が3代目をやっています。バブルのころに跡継ぎがいないならとゴルフ場になりかけ、父親が跡を継いで阻止したらしいです。(バブルがはじけたタイミングなので、ゴルフ場になってたら大赤字だったと思う。)


農業の方針。
無農薬、化学肥料不使用の有機農業を営んでいます。疎開してきたときに農薬や化学肥料がなかった(買えなかった)ことが始まりで、そのまま必要性を感じなかった上に、父親が有機農業に憧れたために今も有機農家です。(たぶんそんな感じ。)ただ、最近父親に農薬を使わない理由を聞いたら、数字が苦手だからと言っていました。(希釈が難しいということ。)
僕は有機も自然農も慣行農業もどれもあっていいと思いますが、まぁ要らないものは使わなくてもいいかなという感じです。収量を効率化する必要はあまり感じないし、このやり方をいいと思って応援してくれる人たちがたくさんいるし。(主に提携会員さんたち。ただ野菜を買ってもらうだけでなく、人と人の温かいつながりがある。僕たち姉弟はおさがりをもらったり遊んでもらったり、様々お世話になっています。)


水源について。
水道が通っていないので、水源から水をひいています。もしかしたらこの順序は逆かもしれません。水道代はかかりませんが、蛇口から泥水が流れてくることがあります。水質が悪化している気がして、最近は飲み水には使わないようにしています。
そして何より、枯れてきています。水脈は変化し続けるし、気候はおかしいので仕方がないのですが、すごく困ります。帰るたびに息つく暇もなく水源工事です。無い水を頑張って掘り出してひいていますが、水は無いので努力もむなしく。遠すぎて水道をひけないので、井戸を掘るか新しい水源を見つけたいです。詳しい人がいたら教えてください。今のところ、湿ったとこが好きなコケがいるところを見つけて掘れば湧くかなとか思ってます。


育ちについて。
僕はとても育ちがいいです。エアコンのない部屋で鳥や虫や蛙の声がうるさい中よく眠り、畑で転がりまわり、植物や動物たちと触れ合い、たまにその辺の野草をつまみ食いし、時々虫が混ざってしまったご飯を食べ、家の畑に来る物好きな大人たちと知り合ってきました。一番の学びは、こごみは醤油、山芋のむかごはバター醤油が最高だということです。小さいころは秘密基地ごっこが楽しかったです。倉庫の上に倒れたアカシア(?)の大木を伝って、屋根の上に秘密基地を作ったこともありました。今でも夕日を見に登ります。(アカシアは撤去されましたが、別ルートで。)

竈。年に何度か開催される餅つき。縁側はすごく落ち着きます。
屋根からの景色。モネになれそう。

走ることについて。
いろんな走路がありますが、全て坂です。

よく走る道。公道から家までの道。300m弱。

動植物について。
野菜だけではないです。
動物は、犬、猫、鶏、山羊、魚、亀など、いろいろいました。今は猫と山羊ですね。野生動物もいろいろ。猪、ハクビシン、鹿、狸、蛙、その他諸々。カブトムシは網戸に付いてることもよくありました。ゴキブリやゲジゲジは母親に気づかれないようにそっと挨拶をするのに留めます。ムカデは怖いです。コンセントの隙間とかリコーダーとか、よくわからんとこから出てくる神出鬼没な危ないやつです。
僕は植物の方が惹かれるのですが、なぜか花にはあまり惹かれず、果樹が好きでした。しかし、草取りはあまり好きではなかったので、割と枯らしました。本はめちゃくちゃ読みました。図書館に行くと(高頻度)小説か果樹栽培の本か観賞魚の本か料理の本を借りてました。
そして、コケですね。うちのコケは割と多様だと思います。畑や人工林、水源があり、木や土や岩や人工物があり、環境が多様だからだと思います。

人工林。僕が小2のときに間伐したので、割と明るい。
様々な植物。年末に作るお飾りが植物の豊富さを表す。
うちのコケたち。同じルートでも環境の変化で見つけるコケが少しずつ変化する。
あまり見すぎると抜け出せない沼にはまるので注意。

総括。
そもそも、富士山や駿河湾、箱根や天城山などに囲まれた立地はそれだけで恵まれているなと最近感じます。(反面、巨大地震や噴火の危険と隣り合わせですが。)現代の息苦しさを乗り越えるのに必要なのは山の高橋農園のような場所だと思います。また、全球的な気候変動は心配ですが、そういった気候変動や環境問題を乗り越える指針となるのも山の高橋農園のような場所だと思っています。

いろいろ考えますが、考えれば考えるほど、今の僕は陸上をやるべきだという結論に辿り着く今日この頃です。

赤く〇付けたあたりが韮山。北米プレートとユーラシアプレートとフィリピン海プレートという大きな3つのプレートが交わるすごいとこ。

最後まで読んでいただいた方へ

↓山の高橋農園インスタ(1番上の姉が頑張ってます。)

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