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【DTMクラシック】モーツァルト/歌劇『偽りの女庭師』K.196-序曲

オペラ『偽りの女庭師』K.196 について

  • 作曲時期と初演
    モーツァルトが18歳の時(1774年〜1775年)に作曲され、1775年1月にミュンヘンで初演されました。

  • ジャンルと特徴
    「ドラマ・ジョコーソ(喜劇的オペラ)」というジャンルに分類されます。単なる笑えるドタバタ喜劇(ブッファ)にとどまらず、身分の高い真面目でシリアスなキャラクター(セリア)と、滑稽なキャラクターが混在しているのが特徴です。

  • 物語のあらすじ
    恋人(ベルフィオーレ伯爵)との痴話喧嘩で刺され死にかけた伯爵令嬢ヴィオランテが、身分を隠して「女庭師サンドリーナ」として働きながら、最終的に狂乱のドタバタを経て恋人とヨリを戻すという、現代から見るとかなり破天荒な愛憎劇です。

  • 音楽的な重要性
    18歳にして登場人物の複雑な心理描写を音楽で巧みに表現し始めており、のちの『フィガロの結婚』や『ドン・ジョヴァンニ』といった傑作群へと繋がる、モーツァルトの劇作術の大きな飛躍が見られる重要な転換点です。

序曲(K.196)についての解説

序曲には、形式や成り立ちにおいて特徴があります。

  • 「2楽章制」という変則的な構成
    当時のイタリア式序曲は「急ー緩ー急」の3つの部分で構成されるのが一般的でした。しかし、この『偽りの女庭師』の序曲は以下の 2つの楽章 しかありません。

  1. 第1楽章 (Allegro molto): ニ長調。華やかで推進力があり、まさに幕開けにふさわしい快活な音楽。

  2. 第2楽章 (Andantino grazioso): イ長調。弦楽器を中心とした優美で落ち着いた音楽。

  • なぜ第3楽章がないのか?
    オペラの舞台では、第2楽章が静かに終わった後、そのまま切れ目なく第1幕第1場のアンサンブル(登場人物たちが集まって歌い出す合唱)へと突入する仕掛けになっているためです。つまり、オペラの冒頭シーンそのものが「第3の楽章」の役割を果たすように計算されています。

実はこのパターンは後年の未完のオペラ『騙された花婿』,K.430の序曲でも採用されています。

  • 楽器編成
    オーボエ2、ホルン2、弦楽五部という、初期古典派の標準的で引き締まった編成です。DTMで各楽器のバランスやアーティキュレーションを調整する際にも、モーツァルトならではの風通しの良い透明感のある響きが求められる構成と言えます。

【DTM制作のネタ:第3部】
実はモーツァルトは後になって、この2楽章構成の序曲を独立した「交響曲」として演奏会で使い回すために、単独の終楽章(アレグロ K.121/207a)を書き足しています
序曲(K.196)の2つの楽章に、この終楽章(K.121)をくっつけたものは「交響曲 ニ長調」 KV 121 (207a)として出版・演奏されています。では最初からこの交響曲を利用すればいいとも思われますが、私はあえて第1部を利用して最後に持ってきました。これは実際にスイトナー指揮/ベルリン国立歌劇場管弦楽団の演奏などで採用されていた方法です。序曲単体としてはこちらの方がしっくりくるためこちらを採用しています。
ちなみに交響曲版はこちらで聞けます。
W. A. モーツァルト交響曲ニ長調 KV 121 (207a)

【DTM】モーツァルト//歌劇『偽りの女庭師』K.196-序曲

Programming Music
W.A.Mozart/Overture to “La Finta Giardiniera”, K.196

Programed by Hummel Note
Daw&Sequencer:DoricoPro
Sounds:NotePerformer
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The score in the video is the playback screen of PC. This is different from the original score.
Because I use it as a MIDI data input software and not for typing in sheet music, I place more emphasis on making the dynamics and tempo instructions sound as natural as possible, rather than composing exactly as written.


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