見出し画像

【初投稿】AI×3Dプリンタ×〇〇で降臨した美少女フィギュアの話(前編)

【迷わず行けよ、行けばわかるさ。ひとりメーカー挑戦記 Day-18】

みなさまはじめまして。宇智川楚人(うちかわそと)と申します。
インサイド・アウトというサークル名/プロジェクト名で、『ちょい能力探偵楠神リサのセイ活日誌』というマンガを制作しています。オリジナルのキャラとストーリーを、生成AIフル活用で展開してみたらどんなことになるかいろいろと実験中です。
note初投稿になります。よろしくお願いいたします。

ちなみに『ちょい能力探偵楠神リサのセイ活日誌』は、能力者に触れると性的快感が生じてしまうコンビニ店員楠神リサが、ちょい能力者たちと繰り広げる、ミステリタッチのちょっとエッチなラブコメディです。Kindleインディーズマンガで連載中ですので、よかったら見てみてください。

それはさておき。



突然ですが、みなさんはフィギュアを作ったり、集めたりされてますか?
昨今のフィギュアはとにかくクオリティが高いし、組み立てが必要なプラモデルに注ぎ込まれている技術には目を見張るものがありますよね。
私は過去に一時期ガンプラにハマったことはあるのですが、美少女フィギュアをはじめとするキャラクターフィギュアに関しては、どちらかというと消極的でした。
 
理由の1つは「価格」です。なかなかいいお値段してます。自分で組み立てる美少女プラモもけっこうしますが、塗装された完成品となると簡単には手が出せません。
2つ目は「飾る場所」。高価なフィギュアを買うとすれば、それを埃まみれにしたくはありませんし、かといってそのために展示用のケースや棚を買うのもなあと。
そして3つ目は「体裁」です。いい年をした大人の部屋に美少女フィギュアがずらりと並んでいれば、それなりの色眼鏡で見られることを覚悟しなければならないでしょう。まあ最近はフィギュアというもの自体がかなり市民権を得ていると思うので、そこまで気にする必要はないのでしょうが。

ただ、購入や収集に消極的だからと言って、フィギュアというものに興味がないわけではありません。
いわゆる「二次元の嘘」を含め、マンガやアニメの中だからこそ魅力的に見えるものを、「三次元」でどうその魅力を失うことなく立体化できるものなのかという関心はけっこうあります。ガンプラにハマってたのも、そういう興味がかなり大きかったですし。

ですからキャラクターフィギュアに関しても、積極的に探しこそしませんが、レビュー記事など見つければ、「造形すさまじいな~」とか「この技術すごいな~」とか思いながら眺めたりはしていました。

それから、今は3Dプリンタというものがありますよね。
3Dプリンタを使えば、高いお金を出してフィギュアを購入しなくても、自分で好きなようにフィギュアを作ることだって、やろうと思えばできます。
ただですね、自分の思いのままに好きなキャラを出力できたとして、その後どうするの?っていうのが正直な感想で。
どんなに精度高く作れたとしても、単色一体成形の出力物を、うまく塗り分けることなんて、よほどの塗装技術がなければ無理です。とにかく私にはできる気がしません。
ですから3Dプリンタ自体にはそこそこ興味はあるんですが、それをフィギュア制作目的で買うなんてことは考えもしませんでした。

そういうわけで、私にとってフィギュアというのは、興味ある分野の近くにあるものではあっても、直接的にはタッチしない、なんとなく遠巻きに眺めているような対象だったわけです。

ところが。
とある日のこと。寝ている時に、ふとある考えが思い浮かんだんです。
今にして思えば、その前日に、フィギュアのネット記事を見たとか、3Dプリンタの記事を見たかしてたからだと思いますが、何かの拍子に目覚めた私は、うすぼんやりとした意識の中で、突然「3Dプリンタを使ったフィギュアの制作」について考え始めてしまったのです。
 
あれ、待てよ?今まで全く考えもしなかったけど、こんなことってできないものなのかな?
いや、できないってことはないんじゃないか?
だって、あれがああなって、これがこうなったら、それがそういうことになるんだし…
 
私の場合、こういう感じで何か閃いてしまうとそれが気になって仕方なくなるタチでして、いつもならまだ寝ている時間にもかかわらず、PCの電源を入れるや、その思いつきが実現可能なことなのかあれこれ調べ始めました。
 
そしてその閃きから数時間後。
私はあろうことか、何かに取り憑かれでもしたかのように、Amazonで3Dプリンタをポチっていたのでした。



思いついた内容とはこういうものです。
フィギュアを買っても飾る場所がないし、3Dプリンタで作っても塗り分けなんかできない。
であれば、「簡単に塗り分けができて、飾る場所に困らないような、小さなサイズのフィギュア」ならどうだろう?

要するに、組み立てただけで完成品ができてしまう美少女プラモ的な発想で、色の違う部分をパーツ分割して塗りやすくした小さなフィギュアを3Dプリンタで作る。それはもしかしたら可能なのではないだろうかと。
そんなことはすでに誰かがやっているのではないかと思いましたが、私が調べてみた限りではそれらしきものは見つからず、なんでだろうと思いながらも、とりあえず実現するための方法を探ります。

そもそもフィギュアに使うモデルデータはどうするのか?
イラストから3DCGモデルを生成できるAIサービスがいろいろあります。それらのクオリティもなかなか上がっている模様。でも、もしかすると使えるようなレベルには至ってない可能性もあります。特にアニメやマンガの美少女キャラのような事例はあまり見かけませんし。単に私が知らないだけかもしれませんが。

ただ、実を言うと私、過去にMMD(=3DCGアニメソフト)のキャラモデルを作ってみたことがありまして、そのモデルデータを活用することも、場合によってはできるなと。
じゃあ、ベースとなるモデルデータ自体はとりあえず何とかなるのではないか?
となると、ホントにできるかどうか、「試してみたい」という気持ちがむくむくと湧き上がってきたというわけです。

とにかくやってみようと決意し、早速届いた3Dプリンタを設置。
はやる気持ちを押さえながら、基本的な使い方を確認して、テストプリントを開始します。最近の3Dプリンタは優秀で、もろもろのセッティングも自動でやってくれるそうで初心者にはありがたいことです。

2時間近く経過して、最初の印刷が終了しました。
ワクワクしながらカバーの外から中をのぞいてみます…
あれ?何も見えない。

カバーを外して、ビルドプレートという出力物がくっついてるはずの場所を確認しても、ドロッとしたレジンにまみれているだけで、造形されているものは何も見当たりません。
もしかすると、印刷途中で脱落してしまったのか?とレジンタンクを調べても何もない。

どういうこっちゃ?不良品をつかまされたのか?
ChatGPTに尋ねてみても、その回答内容が専門的過ぎてよくわかりません。半ばパニック状態になりながら、あれこれ調べまくった結果判明した事実…

ビルドプレートに貼られていたフィルムをはがし忘れていた!
…って、おいっ!



…とまあ、そんなバカみたいなミスから始まった試みですが、どうにかこうにか出力はできるようになり、いよいよフィギュア制作に取りかかります。
作るのはもちろん、『ちょい能力探偵楠神リサのセイ活日誌』のヒロイン、楠神リサです。


3DCGモデル生成のAIサービスについては、Hun Yuan 3Dを使ってみることにしました。

使用したイラストはこちら。

生成してみると…

あっ、いいかも!使えるかも!
…と一瞬思いましたが、元のイラストがやや俯瞰のアングルであるせいもあって、別のアングルから見るとどうもバランスが悪かったり、おかしなところもあったりで、ちょっとそのままでは使えないような…

とりわけフィギュアの命とも言うべき顔の部分が、うーん、という感じなのです。テクスチャなしで見ると余計に。生成に使うイラストによってもまた結果は違うのかもしれませんが。

とにかくベースの形状がかわいくなければ、いくらきれい塗り分けられたところでかわいく見えない気がします。

というわけで、顔の部分は過去に作ったMMDモデルのものを活用することに。といっても、3DCGとして機能するモデルのつくりと、3Dプリンタに使えるモデルのつくりはまた別物なので、そのまま流用するということはできません。でもまあその辺は加工すれば何とかできそうです。

で、こんなんでどうだろうというところまで作って、とりあえず一体成形での出力をしてみたところ、おお、けっこうイケてるんじゃないか?って感じになりました。もちろん3DCGソフトで造形された通りに出力できちゃうのが3Dプリンタなわけですから、そこまでは想定内。
問題は、色の違う部分をパーツ分割する方法。そしてそれを組み立てられる形にできるのか、です。



それから試行錯誤、悪戦苦闘すること2か月。
どうにかこうにか、イメージしていたようなフィギュアが出来上がりました。それがこちら。



これが一体成形の出力物であるなら、素人がきれいに塗り分けることなんてまず無理でしょう。このままじゃなんとなく不気味だからと、試しに塗ってみようものなら、自分の技術力のなさに直面し、どう頑張っても満足できる結果になりそうにないと途中で投げ出してしまう未来が容易に想像できます。
でも、これはパーツ分割されているので、パーツごとに塗りさえすれば、いとも簡単にこんなフィギュアに仕上がってしまうのです!


顔の塗り分けだってこの通り。


元のイラストの印象とはまた違ったものになってますが、とりあえず「色の違う部分をパーツ分割して塗りやすくした小さなフィギュア」というコンセプト通りのフィギュアが出来上がりました。



今回はここまでです。
読んでくださりありがとうございます。

こうして誕生したこのフィギュアですが、試行錯誤の過程でいろいろと発見もあり、結果的になかなかレアな仕様のものになったような気がしてます。
その辺について、次回、もう少し詳しく紹介できればと思います。

もしちょっとでも興味をお持ちいただけたのなら、またお付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!