狂詩曲Mr.fahrenheit
『結局NetflixかHuluかU-NEXTどれがいいの?』
先日、ゲーム仲間との通話中にそんな話題が上がった。
この難題を解決するには、一朝一夕じゃ無理やと思うのよ。
全部ちょっと触ってみて、自分に合うのん探すしかない。
それぞれ強みが違うからね。
Netflixは圧倒的にオリジナル作品が強い。
他では観られへんタイトルも多いし、気づいたら朝!なんてことが多発。
でも取り扱い作品が少し偏ってる印象。
言うなれば、痒い所に手が届くんやけど、よく考えたら痒かったんそこちゃうかった、みたいな不思議な感じがある。
Huluは日本テレビ系列に強いよね。
ドラマのスピンオフとか、バラエティとか、その辺かなり充実してる。
存在としては電気ケトルに近い。
あったらめちゃくちゃ便利。
でも無くてもまぁ生きてはいける。
U-NEXTは正直お値段が高い。
でも、その分できることが多い。
映画の数も多いし、音楽ライブも配信してたりするし、本も読めるし、雑誌もある。
どんぐりの背比べの中に、一匹だけ下半身3倍くらいのが混ざってる感じ。
全体のバランスで見たら変やのに、一番目立ってる。
まぁ、これはあくまで俺のイメージやから、人によって感じ方は違うと思うねん。
だからそこんとこは許してほしい。
で、実際じゃあ俺が何を使ってるかって話なんやけど、色々試した結果U-NEXTに落ち着いた。
映画の数も魅力やけど、なにより本読めるのがデカいわ。
週刊誌とかもある程度読めるしね。
まぁ、週刊プレイボーイしか読まへんのやけど。
ほんで、その時ゲーム仲間の一人が、
「みんな、なんでそのサービス使ってるん?」
って。
そしたら面白いくらい意見がバラバラで。
家族で共有しやすいから、とか。
観たい海外ドラマがあるから、とか。
好きな系統のアニメが多いから、とか。
もちろん、
「週プレ読めるから」
って理由の人は俺以外おらんかった。
でもさ。
こういう時、ちょっとでも“ちゃんとした理由”を言いたくならへん?
作品数がどうとか、コスパがどうとか、UIがどうとか。
それっぽい理屈を並べたくなる。
お行儀よくしたくなる。
あ、いや、週プレもちゃんとした立派な理由やねんで?
やけどそれだけじゃなく、
「我思う、⚪︎⚪︎故にU-NEXTなり」って言いたくなる。
で、俺も必死に考えて説明してたし、
最初はちゃんとU-NEXTの魅力について語ってたんよ。
映画だけじゃなく音楽ライブなんかも配信してるよ!とか、
U-NEXTのオリジナル作品も増えてきてるよ!とか、
ちょっとした時間に本も読めたりするよ!とかさ。
めっちゃいい子ちゃんな回答を並べたのよ。
如何にも万人受けするであろう回答をさ。
それこそお行儀よく。
そしたらこう言われたのよ。
『えー、なんか雲呑さんらしくないね』って。
な ん や … て ?
そんなん言われたら…
こちらも黙ってられませんやんか…。
そんな挑戦状を叩きつけられて黙ってたら男じゃない!
ここで黙ってたら俺は俺自身に負けたも同然!!
頭の中でQueenの名曲Don’t Stop Me Nowが鳴り始め、情熱のギアが上がった。
Don’t Stop me now
Don’t Stop me
'Cause I'm having a good time
Having a good time
だから熱弁したよ!
ぶっ通しで45分間!
哀しき男の性と“パンチラ”の素晴らしさを!
喋ってる俺自身も全然わけわからんかった。
それでも口が勝手に、
“風の悪戯が生むロマン”を熱弁してた。
大前提にU-NEXTは映画がたくさんあるのは当たり前。
だがしかし、肝心なのは週プレを読めること。
これは譲れない。
週プレの何がいいかってまずはグラビア。
最近こんな子が出てきたんやなって情報を得れる。
そして世の中で流行ってる女性の雰囲気を知れる。ってことはやで?
世界情勢を知れるってわけやん?
もうそれは週プレで世界が読めるってわけやんか!!
ほんでからに、ちゃんと週刊誌してる。
しっかりニュースも載ってるし芸能人のコラム連載なんかも載ってる。
これはデカい。
グラビアしか載ってへんなら俺は多分ここまで毎週読んでないと思う。
いや、読んでると思う。
でもちゃんと週刊誌してくれてるからこそ、色々読もうと興味の電波を広げれる。
そしてやっぱり最後にはグラビア。
またかって思われるかもしれんけど、小難しいこと考えた後に目に映るグラビアは、鼻の下を伸ばして見るグラビアの当社比5倍は胸に熱いものが込み上げる。
真夏の太陽の下、汗だくになりながらキンッキンに冷えた麦茶を喉に通した時の、あの感覚によく似てる。
とU-NEXTもさることながら、週プレの良さを熱弁した。
でも気がつけばそこから話はあれよあれよと転がり、男という生物の哀れさ、そして“風に宿る浪漫”について喋りっぱなしやった。
この世に生きとし生ける「男」という生物になら、これはわかってもらえると思うんやけど、男って哀れで愛しい生き物なの。
それはなぜか?
どれだけお年を召したマダムの“風が起こした奇跡”でも瞬時に目で追ってしまう。
そして目に焼き付けては眉間に皺を寄せて、自分の哀しくも疚しい男の性に辟易して目を閉じる。
相手がマダムだからとかじゃなく、自分の本能レベルの下心に嫌になる。
I'm a racing car passing by like Lady Godiva
とフレディは歌う。
フレディはゴディバ夫人のようにレーシングカーで走り去る側やから気にも止めへんのかも知れんが、
こっち側サイドからすれば 話 が 違 う。
どれだけ見ちゃダメと頭でわかっていても俺は裸体のゴディバ夫人にーー
マダムの“淑女が起こす蜃気楼”に目を奪われる!!
艶やかなお召し物の隙間から、こんにちはしてる“大秘宝”に心奪われてしまう!!
そして刹那の瞬間、俺は自分の愚かさに自己嫌悪を感じて、眉間に皺を寄せる。
これから季節も夏になるわけやんか?
ほな、世の中には薄着の人たちが溢れるわけよ。
見たらあかん!って強く自分に念じれば念じるほどに目で追ってしまう。
そんな試される季節が始まろうとしてるんよ!
やからそんな時は必死に自分を律して、
目線を斜め上45度、前だけ向いて青空に漂う白い入道雲を見つめる。
視界に入れないことが大切。
それでも風のイタズラでスカートと風のルンバが始まってみ?
0.01秒の早業で曇りなき眼に映してしまう。
もちろん自分から覗きに行ったり盗撮したり、触れようとするクソゴミ外道は劫火に焼かれて滅びるべき。
同じ男として恥ずかしいから、去勢して山で鹿のフンでも数えてろ。
だから見ちゃダメって十分過ぎるほどにわかってる。
わかっちゃいるけどやめられねぇ!
そしてさらに見えない美学というものも、それはそれで確かに存在する!
ほんで、どっちかと言うと見えない美学、俺は大好きや!ほんまに好きや!!
俺はそんな大好きな見えない美学を追求しまくった結果、
“冬場のマフラー姿の女性は最高”って結論に至った。
ここに至るのも並大抵の道じゃなかった!
険しく危険な道のりやったさ!
メロスも走ることを投げ出して、家でふて寝するほどに!
でも、それでも俺は、歩みを止めるわけにはいかへんかった!
イギリスの登山家ジョージ・マロリーが残した名言がある。
なぜエベレストに登るのかと問われた彼はこう答えた。
「そこに山があるから」
まさにあれ!
マフラー姿の女性になぜ魅力を感じるのかと聞かれれば、俺は同じことを言う自信がある!
「そこにマフラーがあるから」
マフラーの魅力ってなにかわかる?
それはすべてこの「マフラー圧縮現象」に詰まってる。
マフラーをすることによって後頭部や側面の髪の毛がふんわり膨らむ現象、マフラーという天然酵母による膨化現象に俺はそう名前を付けた。
この「マフラー圧縮現象」なにせ見た目がかわいい。
エリンギかな?しいたけかな?ってくらいにかわいい。
もちろん褒め言葉である。
頭の大きさが普段の1.5倍ほどに膨れる人もいる。
愛くるしい。
それだけでもうかわいい。すき。でゅふふ。
まさに冬の風物詩。
室町時代の天才猿楽師、世阿弥が“秘すれば花”と記したように、俺はそんな見えない美学も大好きだ!!
大好きだ!!!
ついさっき、夏場になって薄着が増えて目のやり場に困るけど、薄着レディが増えて喜ばしいから腹踊りするみたいなこと書いたけどさ、正直俺からすれば恵みの季節は夏場だけじゃないのよ!
もちろん夏はいいよ?
近場に海水浴場があれば、俺は女性の水着姿ウォッチングのためだけに海の家を作ってた自信がある!!
俺にはそれだけの自負がある!!!
だからこそ強く思う。
山に囲まれた盆地に生まれてよかったなって。
そう、心から。
ただね、盆地の冬場は底冷えがすごいのよ。
シンシン…と冷える。
シンシン…っと。
そんな冷えた体にマフラー美女が微笑んでくれたらあなたならどうしますか?って話や!
俺なら迷わず京都から裸足で駆け出して、純情商店街までゼクシィを買いに行くね!!
マフラーを巻いてる時と外した時のフォルムの違いはもうわかるよね?
わかってくれてる前提で話を進めるけど、こう、なんて言うのかな。
首に巻いたマフラーをヒラリヒラリと解放していく瞬間、俺の中でのナニカもヒラリヒラリと解放されていく、この心の野球拳を嗜む感覚がわかるかネ?
いや、だから、マフラーを脱ぐ時ヒラリヒラリとするやんか?
いや、聞かれても…じゃないねん。
するやんか?
しいひんとかでもないねん、すんねん。
するやんか???よし。
そして現れる首元とうなじ。
先ほどまでのマフラーを巻いて着膨れしたフォルムを“冬に咲く一輪のパパラチアサファイア”と表現するのであれば、今この目の前にいる(いない)マフラーを外した女性の姿は“冬の夜空が零したパライバトルマリン”と表現したい。
そう、どちらも世界が誇る三大希少石。
そして、本質はそこにある!!
隠してこそ美しく映える瞬間もあれば、解放されて輝く瞬間もある。
そんな二面性を内包する“女性”という存在自体を俺は“神が創りしアレキサンドライト”と呼びたい!!
この目の前にいる(いない)眩ゆい輝きを秘めた女性のために、裸足でゼクシィを買いに行きたい本気で。
この命が尽きるその時まで共に駆け抜けたいから、是非俺と結婚してくれと申し込みたい。
俺はそんな男でありたい!
あ、結婚が無理ならお付き合いからでもいいので!
なんなら、お茶友達からでもいいのでどうかお願いします!
About to oh, oh, oh, oh, oh, explode
I'm burning through the sky, yeah
Two hundred degrees, that's why they call me Mr.Fahrenheit
ああ、言葉に熱が滾って血が踊る…。
拍動が高鳴り、脈が跳ねる。
嘘偽りない想いを言葉にできた達成感がどっぷりと押し寄せる。
今、俺は間違いなく生を実感している。
そして、ほんの数秒の沈黙が流れ頭に鈍い痛み。
脳内の血管が一気に広がるこの感覚は、
ニトロが舌下で溶け出す時のそれとすごくよく似ている。
胸の高鳴りを窘め、まだ僅かに残る想いを静かに吐露する。
それでもさ、やっぱり男は…俺は弱いの。
ここまで散々“陣風の美学”と“見えない美学”について語ってきたけど、理性で積み上げた美学なんか、風速3mの前では簡単に吹き飛ぶ。
どれだけ紳士ぶってても、どれだけ斜め上45度だけ見つめて生きても、“天使の息吹”は時に、俺の理性を試してくる!
なにより相手の女性も“天使が起こした奇跡の瞬き”は見られたくないと思う。
そこに年齢の壁はないと思うの。
それでも風が奇跡を運んでくるんや!!
ほんの0.01秒の油断はそよ風と共に!!
そして視神経フルスロットルな瞳が、
“布地の乱数調整”を捉えてしまう!!
でも、そんな悲しく哀れで愛しい生き物を救ってくれるのが、週プレのグラビアなのだよ!!
誰に迷惑をかけるわけでもなく、合法的に水着姿のレディを拝める!!
こんなことが許されていいのですか!?
いいのです!!なにせ週プレだから!!!!
そんな素敵な雑誌、「週プレ」だけじゃなく映画まで配信してるサービスがあるって!?
そう、その名はU-NEXT!!!!!!
って話が着地した瞬間に言われたセリフは、
『雲呑さんっぽい理由だね(苦笑い』
45分熱弁して得たものは女性陣からの苦笑いと、男性陣からの共感の声でした。
でもこれでいいのだ。
バカボンのパパも言うてた。
これでいいのだ。
この熱量があったから俺は俺に勝ったのだ。
俺の中のフレディも満足そうな顔してる。
タンクトップがよく似合ってはるわ。
でも翌日、ふと我に返り昨夜の自分の熱量の高さにドン引きした。
そして今日も1人、哀しき男が肩を落とし青空の下を行く。
それでも侘しき男は確かな一歩を踏み締め、入道雲に理性を預け今日を生きる。
見上げた空には、少し早い夏の体温が滲み始めていた。
なお、風速3mで全てが無に帰す。
