この作品が中間で落ちるのはやはり解せません、創作大賞2025
創作大賞2025中間発表についてのきのうの続きですが、それにしても……なんですよね。
見ていたのはTalesだけですが、やっぱり以下に書かせていただいたような素晴らしい作品が落選というのは解せません。
我慢できないので書いてしまいます。
佐合こうさん「うまれつき」
登場人物がみんなどこかにいそうな普通の子で、つい心を寄せてしまう作品でした。派手さはありません。でも、文体が詩のようでテンポよく、たくさんの人が引き込まれたと思います。それではダメということでしょうか。確かに児童文学寄りではある気がしますし、きのう書いたようにジャンルエラーなのかもしれませんが、それにしても一次で落ちるのは理解できません。
三千白さん「RØM3Ø & JUL13T」
「ロミオとジュリエット」をSFに翻案した大胆な実験小説だと思いますが、愛とは何かを深く問う作品でした。生成AIを使ったことを明記してありましたから、それがマイナスになったのか……あとはやはりジャンルエラーと判断したのか。やはり解せません。恋愛部門の解釈が狭すぎるのではないでしょうか。
🐰Koroちゃん🌸兎耳コロさん「光片-ヒカリノカケラ-」
幻想的な世界観が魅力的で、心に闇を抱えた少年の成長と再生を繊細な表現で描いたファンタジーです。AIとの対話を重ねて創作したということでしたが、その結果として完成しすぎているのがダメなのでしょうか。それとも、やはりエンタメ原作にエントリーしたのがジャンルエラーなのかもしれません。漫画などにしたらかえって魅力が減じてしまうような気もしますので。まあ、とにかくそれにしてもです。
早時期仮名子さん「タルトレット・ワンダーランド」
ジャンルエラーどころじゃないんです。青春・恋愛・ラブコメ・ミステリー・ファンタジーなどなど見事にジャンル横断しちゃってるんです。どうしてこんなお話を思いついたのかと感嘆します。そして、タルトを食べる描写がすごくて……文章力にも圧倒されます。お世辞ではなく、青春小説の金字塔だと思うんですが、まさか文学的な作品だとダメなのでしょうか。それともエントリーがミステリー部門だったのでやはりジャンルエラー? だとしたらジャンルの方が間違ってますよ。
まだまだ他にもあります。
で、これを書いていて思ったのですが、完成度の高い作品はあえて落としたのかもしれません。確かに上記の4作、売れ筋に合わせるために直すことさえはばかられますから。
それでもまあ、なんだかなあ、としか言えません。
あ、中間の通過作がダメというわけではありません。
ただ、あらすじや冒頭の1、2話を読んだ限りで恐縮ですが、率直に言ってこれから相当磨かないと……という作品が多かったような……。
でも、編集者が中心になって選ぶとそうなるのかもしれませんね。
宝石ではなく、原石を探したということなのでしょう。
