100%生成AIが書いた小説が賞を取る日も近い?
少し前までは小説の公募賞の多くが「AI使用不可」となっていたのですが、今は完全に様変わりしてますよね。
創作大賞もそうですし、もはやAI使用完全不可と明記する賞を探す方が難しくなっているかもしれません。
ところで、ほとんどの人は自分のアイデアを基にして小説執筆に生成AIを使うでしょうから、そこには何らかのオリジナリティーは入るわけですが、どこまでがAI使用なのかは結局、判然としなくなると思います。
実例で考えてみます。
創作大賞では
許容される利用範囲: 制作過程の一部での利用(参考や補助など)は問題ない。ただし、AIからの出力そのまま、またはそれに軽微な修正を加えただけの作品は応募不可。「創作的関与」が認められる範囲での利用に限られる。
とありますが、軽微な修正とはどの程度なのか(何%までとか)量的な目安は書いていませんので、もしAIアシストで書いた作品が受賞した場合は混乱が生じるかもしれません。
作者が正直に申告しない限り、どこまでAIを使ったかわかりませんし、きわめて精密な設定・プロットを用意してAIに書かせた場合、構想自体は作者のものなので、「出力そのまま」と考えるべきかどうか迷います。そこに少し手を加えても「軽微な修正」とは言えません(そもそもの作品オリジナリティーは作者のものですから)ので、上記の規定はあいまい過ぎて制限になっていない気もします。
さらに例えば、22日に小説家になろうで公募を開始した
第9回 アース・スターノベル大賞
はAIについて何の言及もありません。
もしかしたら、100%生成AI利用の小説が来ることを期待しているのではないかとさえ思ってしまいます。
老舗出版社の賞でも
集英社オレンジ文庫短編小説賞
小学館ライトノベル大賞
なども応募規定にAIについて何も書いていません。
応募者の良心に委ねるということなのか、もしかしたらAI小説家の誕生を期待しているのか……わかりませんけれど。
まあ、生成AIの進化はすさまじいですから、近い将来、
「受賞したのは100%AI執筆の作品でした!」
という事態が起きる可能性は高いのではないでしょうか。
あるいは応募したのも実はAI自身でしたとか……。
そうなるとちょっとしたホラーですけど。
