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「かわいい、おにいのはいしゃさん」

おにいを、はいしゃさんに連れていく。
7歳、虫歯。初の治療。

歯をけずって、詰め物をしてもらってるあいだ、
処置台の上で、おにいは両手を――
そう、“あそこ”をぎゅっと握りしめていた。

もう、かわいいんだか、恥ずかしいんだか。
ニヤっとしてしまう母(わたし)を、
衛生士さんが「ふふっ」と見て見ぬふり。

先生が「舌、動かさないでね〜」と言うと、
息子の舌は、なぜかここぞとばかりに蛇のようにうねり出す。
これには先生もちょっと困り顔。

トドメはうがい。
「口をゆすいでね〜」の声に、
勢いよく ガラガラガラ〜〜〜〜ぺっ!!!

そんなに豪快に!?
こっちは笑いをこらえるのに必死です。



歯医者さんって、痛くてこわいイメージだったのに。
わが家では、なぜか“かわいくてにぎやかな思い出”になる不思議な場所。

7歳、虫歯のスタート。
だけどなんだか、にやけたまま帰りました。

歯、はだいじにしましょうね。


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