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香水のトップ・ミドル・ラストノートとは― 香りが時間で変化する理由

香水をつけたとき、
最初に感じる香りと

しばらくしてから感じる香りが
違うことに気づいたことはありませんか。

最初は爽やかな香りだったのに、
時間が経つと少し甘くなる。

あるいは
軽い香りだったのに、
だんだん落ち着いた香りになる。

これは香水の

トップノート
ミドルノート
ラストノート

という構造によるものです。

香水は一つの香りでできているわけではなく、
時間とともに香りが変化するように設計されています。

そしてその変化には、
とてもシンプルな理由があります。


香りは「揮発する速さ」で変わる

香水の香りが変化する理由は、
香料の

揮発する速さ

にあります。

香料の分子には
大きさや重さの違いがあります。

一般的に

分子が軽い香料
→ 空気に広がるのが早い

分子が重い香料
→ ゆっくりと残る

この違いによって

最初に感じる香り

途中で現れる香り

最後に残る香り

という順番が生まれます。


トップノート(軽い香料)

トップノートは
香水をつけた直後に感じる香りです。

いわば

香水の第一印象

にあたります。

ここには
揮発しやすい香料が使われることが多い。

例えば

・柑橘
・ハーブ
・グリーン

といった香りです。

こういった香料は
分子が比較的軽く、
空気に広がるのが早いため

香水をつけた瞬間に
最初に感じられます。

ただし揮発も早いため、
トップノートは比較的短い時間で
落ち着いていきます。


ミドルノート(香りの中心)

トップノートが落ち着くと
次に現れるのが

ミドルノート

です。

ミドルノートは
香水の中心になる香りで

いわば

香りの本体

とも言える部分です。

ここには

・フローラル
・ティー
・フルーティ
・スパイス

といった香料が使われることが多い。

トップほど軽くなく
ラストほど重くない。

中間の揮発スピードを持つ香料です。

そのため
香水をつけてから

30分〜数時間ほど
香りの印象を支える役割を持っています。


ラストノート(最後に残る香り)

最後に残るのが
ラストノートです。

ここには
揮発しにくい香料が使われます。

例えば

・ムスク
・ウッド
・アンバー
・バニラ

といった香りです。

これらの香料は
分子が比較的大きく、

ゆっくりと空気に広がり
長い時間ほのかに残ります。

香水をつけてから
数時間後に感じる香りは

このラストノートであることが多いです。


ただし香りはもっとグラデーション

ここまで説明すると

柑橘=トップ
ウッド=ラスト

のように
単純に思えるかもしれません。

ただ実際の香水は
もう少し複雑です。

例えば柑橘でも

ベルガモット
比較的長く香ることがあります。

逆にムスクでも
軽く広がるタイプのものもあります。

さらに合成香料が発達したことで、
調香では

香りの揮発スピードを
ある程度コントロールすることもできます。

つまり

トップ
ミドル
ラスト

という構造は
香水を理解するための

基本の考え方

ではありますが、

実際の香りは
グラデーションのように
重なり合っています。


香水は「時間」で完成する

香水は
つけた瞬間の香りだけで判断すると
少しもったいないことがあります。

一般的なお店では、
どうしても最初に感じるトップノートだけで
香りを判断してしまうことも多い。

その結果

「思っていた香りと違う」

と感じることもあります。

香水は
トップ、ミドル、ラストと
時間とともに香りが変化します。

そしてラストノートの香りは
実際には時間が経たないと
なかなか理解しにくい部分でもあります。

HUGONISTでは
実際に香りをブレンドしていく中で

この香りは最初に出るのか
途中で出てくるのか
最後に残るのか

そういった

香りの時間の流れ

を体験しながら
ブレンドを考えていきます。

香水は
つけた瞬間だけの香りではなく、

時間とともに少しずつ
表情が変わる香り。

その変化を感じながら
香りを組み立てていくことも
調香の面白いところです。

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