悩み単価が上がるほど、成功は"義務"になっていく
今回は、いつもと違う話を書く。
これまでは、ある程度まとまった知見や結論を持ってから記事にしてきた。でも今回は逆で、今まさに悩んでいる最中の話をそのまま書いてみる。答えは出ていない。整理する前の頭の中を、そのまま置いておく。
知り合い経由で、上場企業の仕事が来た
少し前に、知り合いを通じて仕事のオファーをもらった。上場企業の仕事だ。
会社としては悪くない状態で、売上や利益は少しずつ伸びている。ただ株価は伸び悩んでいて、自社サービスもかなり優秀なものなのに、思うように普及していない。そこを何とかしてほしい、というのが依頼の中身だった。
自分は株式投資もやっているから、感覚として分かる部分がある。株価は売上や利益だけで決まるわけじゃなくて、そのサービスがどれだけ伸びしろを持っているか、他にはない強みを持っているか、という「成長性」や「優位性」のストーリーでも動く。逆に言えば、サービスがちゃんと普及して売上・利益が伸びれば、それも株価に返ってくる。
両方が分かっているからこそ、任せてもらえた仕事なんだと思う。
求められているのは、「作る」だけじゃなかった
話を聞いていくうちに、今回の依頼が今までよりだいぶ範囲が広いことに気づいた。
新機能や新サービスを考えて、開発する。ここまでは普段の仕事の延長だ。でもそれだけでは終わらない。
今のサービスは内容がやや難しいので、営業の人が説明しやすいシナリオを作る
今流行っているAIを使って、自動化のような分かりやすい強みを作る
サービスが最終的に何を目指すのか、ビジョンをIRで語れる形にする
開発の話から、営業支援、差別化のポイント作り、IR向けの説明まで。全部つながってはいるけれど、正直、これまで自分がやってきた仕事の中で一番範囲が広い。
いつものやり方が、いつも通りにいかない
自分の進め方はいつも決まっている。最終的にどうなりたいか、未来像をまず描く。そこにみんなが賛同してくれるかどうかが、プロジェクトが前に進むかどうかの分かれ目になる、とずっと思ってやってきた。
今回もそのやり方自体は変えるつもりがない。ただ、今回は事情が一つ違う。
かなりの金額をもらっている。単価としても、これまでにない水準だ。この年齢でこの単価をもらっている人は、ほとんどいないんじゃないかと思うくらいの水準で。だから今回は、未来像を描いて終わりにはできない。結果を、ある程度約束しないといけない。
サービスができたとして、それを売るための運用手順や導入手順、営業が説明できる準備、サービスがどう育っていくかの未来像まで、全部込みで提案したい。そこまでやって、はじめて依頼に応えたことになると思っている。
悩みの正体は、一つじゃなかった
「何が一番の悩みか」と聞かれて、実はうまく答えられなかった。一つに絞れないからだ。
何から手をつけるべきか、まだ定まっていない
一番大きいのは、結果を期待されているプレッシャーそのもの。単価が上がった分だけ、それ自体が暗黙の成功報酬みたいになっている感覚がある
新しい現場で人間関係もまだできていないので、人を動かすやり方がまだ効かせられない。ただこれは、そこまで心配しなくていい気もしている
今のサービスは、相当優秀なエンジニアたちが作ったものだ。その上に自分が新機能や新サービスを積み増せるのか、という技術的な引け目もある
一つ一つは大きくない。でも重なると、それなりの重さになる。
それでも、やってみたい
不安を並べてはみたけれど、実のところ、怖さよりワクワクの方が勝っている。
これまでやってきた、開発・提案・見積もり・上流の仕事が、全部つながって求められている。範囲の広さは、裏を返せば「これまでの集大成」でもある。今までできなかったことは、実はそんなにない。頑張れば何とかなる、というのが今のところの実感だ。
まだ何も解決していない。進め方も、これから組み立てる。でも、同じように「範囲の広い仕事」や「単価に見合う結果を求められるプレッシャー」に向き合っている人がいたら、一緒に考えていきたいと思って、今の状態のまま書いてみた。
もし似たような経験や、悩みがあれば、ぜひ聞かせてほしい。
