"5月病予防" 土に触れて心を整える、大人と子どもの「春の深呼吸」
あいくる保育園で施設長を務めております、松本です。連休が今日で終わりますね。この時期は、環境の変化や疲れがふと顔を出す、いわゆる「5月病」のような心身の重さを感じやすい季節でもあります。
日々お仕事を頑張っている皆さまも、どこか気持ちが落ち着かない瞬間があるのではないでしょうか。そんな今だからこそ、あいくる保育園の子どもたちが苗植えで見せてくれた姿から、私たちの心をふんわりと軽くするヒントを一緒に探してみたいと思います。
忙しい日々の中に「余白」を作る時間
先日、園で子どもたちと夏野菜の苗を植えました。小さな手に土をつけ、一生懸命に穴を掘る姿を見ていると、彼らはまさに「今、この瞬間」だけに集中していることに気づかされます。
大人はどうしても、明日の段取りや昨日の反省など、頭の中が先々のことでいっぱいになりがちです。五月晴れの空の下、無心になって土をいじる子どもたちの時間は、効率や成果を求められる日常から少し離れた、とても贅沢で穏やかな「余白」のように見えました。
「昨日と同じ」が心を支えてくれる
5月病のように心が不安定なときは、特別な何かをしようとするよりも、変わらないリズムを大切にするのが良いのかもしれません。子どもたちは毎日、苗に水をあげながら「今日も元気かな」と声をかけています。
植物の成長はゆっくりです。劇的な変化はありませんが、昨日と同じように水をやり、同じように見守る。その繰り返しのリズムが、子どもたちの心に安心感を与えてくれます。私たち大人にとっても、こうした変わらない習慣や、自然のペースに寄り添う時間は、乱れがちな自律神経を優しく整えてくれるきっかけになるはずです。
すぐに結果を求めないという優しさ
この時期、新しい環境で「早く慣れなきゃ」「成果を出さなきゃ」と自分を追い込んでしまうことはありませんか。ですが、植えたばかりの苗がすぐに実をつけないように、私たちの心にも根を張るための準備期間が必要です。
今はまだ、土の中でじっとしている時期かもしれません。それでも、毎日少しずつ水を吸い上げている苗と同じように、皆さまが日々積み重ねている努力は、目に見えないところでしっかりと根っこを作っています。焦らずに、今は自分のペースを大切にしていいのだと、小さな苗が教えてくれているような気がします。
共に歩むことで、重さは半分に
苗植えのとき、一人の力では重いジョウロも、友達と一緒に持てば軽くなります。もし今、お仕事や生活の中で「少し重たいな」と感じることがあれば、どうか一人で抱え込まないでください。
園の子どもたちが野菜を育てる喜びを分かち合うように、私たち大人も周りと手を取り合い、助け合いながら、この5月をゆっくりと歩んでいけたらと思います。
小さな苗が雨や風に吹かれながら少しずつ強くなっていくように、今のこの立ち止まる時間も、きっと秋には豊かな実りへとつながっているはずです。皆さまの毎日が、少しでも穏やかな光に包まれるものになりますよう、応援しております。
