日々のまなざし♯2–子どもとのキャッチボールから考えたこと
大学で未来の保育者を育て、家では子どもとキャッチボールをする。
その両方の時間の中で見えてきたことがあります。
少し涼しくなったと思ったら、また暑さがぶり返す――体調管理がむずかしい季節ですね。
今日は、大学生の実習について書こうと思います。
思いつくままに綴りますので、肩の力を抜いて読んでいただければ嬉しいです。
私の勤める大学では、この時期 「現場訪問」 という仕事があります。
学生が保育園や学校でお世話になっている姿を見に行き、指導者の先生に感謝を伝えるものです。
インターフォン越しの声や最初の挨拶の表情から、
「この実習はうまくいっていそうだ」
「ちょっと大変かもしれないな」
そんな空気が伝わってきます。
印象的なのは、大学での成績や態度と、現場での姿が 必ずしも一致しない ことです。
たとえば――
授業では真面目で優秀なAさん。実習に出ると緊張から表情が硬くなり、子どもとうまく関われず悩む。
提出物に苦労していたBさん。実習に出たら子どもと自然に笑顔で遊び、大活躍。先生方からも「とても助かってますよ」と言われる。
この対比を見るたびに、「現場で強いのは知識だけじゃなく、人間力なんだな」 と痛感します。
明るさ、タフさ、いい意味での「力の抜き方」――
そうした力が、子どもと関わる場面で大きな支えになるのです。
とはいえ、知識を学ぶことも欠かせません。
そこには先人たちの経験や知恵の積み重ねが凝縮されており、
それを受け継ぐことで初めて、私たちは新しい挑戦や創造へと踏み出すことができます。
ただし、それだけでは現場は乗り越えられません。
やはり最後に問われるのは、人としての柔軟さやタフさ だと感じます。
最近の子どもたちは、「タフさ」を身につける機会が減っているように思います。
失敗したり、葛藤したりする経験が少なく、あっても避けてしまう子が多いのです。
背景には、大人が「成功」だけを褒めてきた文化があるのかもしれません。
だからこそ、スポーツや遊びの中で思い切り失敗し、やり直す経験 はとても大切です。
次男とキャッチボールをしているとき、ふと考えました。
「失敗しても笑って投げ返してくれる大人がそばにいる」
それこそが、子どもにタフさを育む最初の一歩なのかもしれません。
まとめにかえて
知識を得ること は、先人たちの知恵を受け継ぎ、新しい挑戦の土台となる
しかし現場で力を発揮するのは 「人間力」 ――明るさやタフさ
その土台は、子どもの頃からの 「失敗経験」 をどう支えるかにある
親も教育者も、子どもの失敗にどう向き合うか。
その問いかけを、自分への宿題として持ち帰っています。
