♯4 しゃべらない1歳半の息子

YOUTUBEの動画。
それが1歳前の息子にとっての子守唄代わりになっていた頃、
息子は1歳半検診の時期を迎えようとしていました。

日に日に大きくなる息子の成長は喜ばしいはずなのに、
僕の心には一つの大きな不安が影を落としていました。

息子が、発語しないのです。

夜な夜なスマホで検索するのは、
「1歳半 発語なし」
「言葉の遅れ 原因」

画面に踊るのは「発達の遅れ」「神経発達症のサイン」といった、
見たくないのに見てしまう文字の羅列。
情報という名の波に、僕は完全に飲み込まれ、溺れかけていました。

そして、
1歳半検診の日。
ざわざわとした受付、
たくさんの親子連れ。
何となく不安の中に僕はいました。

おもちゃで静かに遊ぶ子、
母親の膝にちょこんと座る子。
そんな穏やかな光景の中で、
たった一人、
部屋の隅から隅まで弾丸のように走り回っているのが、
我が息子でした。

周りの保護者たちの好奇の視線が、
僕の心に突き刺さります。

行政の方と発達について話をしていると、
あれよ、あれよという間に、

臨床心理士の先生がいらっしゃる部屋に案内されました。


臨床心理士の先生との面談が終わり、
僕の頭を支配していたのは、たった一つの、認めたくない問いでした。

「もしかして、息子は"普通"じゃないのかもしれない…?」

あの頃の僕が、
心の奥底で押し殺していた本音を言うとすれば・・・。

「普通の子であってほしい・・・」


発語の遅れから始まった息子の発達に関する悩み。
あの頃、僕はむさぼるように、
発達、教育について勉強した。

1歳半検診がきっかけとなり、
僕、妻、息子で児童精神科通いが始まった。


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