【子どもの未来を左右する力】学力よりもやりきる力が重要になる理由
皆さん、こんにちは。
これから子どもたちが大人になり、予測不可能な社会を生きていく上で、「本当に必要な力」とは何だと思いますか?
学力、コミュニケーション能力、プログラミングスキル……様々なものが思い浮かぶかもしれません。
しかし私は、これからの時代に最も価値が高まるのは、極めてシンプルですが「やりきる力」ではないかと考えています。
「やりきる力なんて、昔から大事だと言われてきたじゃないか」と思われるかもしれません。確かにその通りです。
しかし、これからの時代は、この力の有無が「これまでにないほど顕著に、人生の格差として現れる」ようになると確信しています。
なぜ、今「やりきる力」なのか。理由は大きく2つあります。
1. AIの登場で「知能の差」が埋まる時代へ
ここ何十年、あるいは何百年という歴史を振り返ると、これまでは「知能が高い人」や「膨大な知識を持つ人」が優位に立ち、社会的な成功を収めやすい時代でした。
しかし、生成AIの登場によって、その前提がひっくり返ろうとしています。
これまで人間が必死に時間をかけて習得してきた知識や作業、ある程度のレベルの知能を要するタスクは、今やAIに頼めば一瞬で処理できる時代です。
つまり、生まれ持った「知能の差」を、テクノロジーが埋めてくれるようになったのです。
ここで重要になってくるのが、才能(変えられないもの)とやり切る力(変えられるもの)です。
遺伝や生まれ持った「才能(知能)」は、自分では変えられない先天的なものかもしれません。しかし、これからはその部分をAIが補ってくれます。
だとすれば、最後に結果を分けるのは何か。
それこそが、自分次第でいくらでも変えられるもの
「目の前のことを、最後までやりきる力」
になるのです。
2. 「47秒」しか集中できない現代人
やり切る力が重要になるもう一つの理由は、私たちが日々手にしているスマートフォンの存在です。
現代は、ショート動画やSNSの通知など、人間の注意力を奪うように設計されたコンテンツで溢れかえっています。
これが私たちの脳に何をもたらしているか、恐ろしい研究データがあります。
カリフォルニア大学のグロリア・マーク教授らが、人々が一つの画面(作業)に集中できる時間を20年以上にわたって追跡調査した結果、次のような事実が判明しました。
2004年: まだスマホが普及する前、平均的な集中時間は「2分半(150秒)」でした。
2012年: スマホとSNSが台頭し始めると、わずか数年で半分以下の「75秒」に激減。
現在: 私たちが一つのタスクに集中できる時間は、なんと「平均47秒」にまで落ち込んでいます。
さらに厄介なことに、一度スマホの通知や別のタブに気を取られて集中が切れると、元の深い集中状態に戻るまでに「平均23分」もかかってしまうという研究結果も出ています。
現代は、集中したりやり切ったりすることが難しくなっていると言えます。
3.「やりきれる人」が一人勝ちする時代
多くの人が、ショート動画のような短期的な快楽に慣れ、一つのことにじっくり腰を据えて取り組むことが難しくなっています。
だからこそ、逆説的にチャンスなのです。
周りの集中力が続かなくなっている時代だからこそ、「一つのことに長く集中し、最後までやりきれる人」の価値は相対的に跳ね上がります。
ここを突破できる人こそが、これからの時代に周りと圧倒的な差をつけることができる人物になります。
だとするのであればこれからは、知識を詰め込むことだけではなく、「自律して、自分で決めたことを最後までやりきる経験と自信」が大事になってくるのではないでしょうか。
皆さんは、これからの時代を生きる子どもたちに必要な力について、どう思われますか?
