マヤ暦〜260分の1の偶然〜
ふと、思うこと...
人間って、
自分のことを知りたがる生き物やなぁって。
血液型とか、
性格診断とか、
占いとか。
読んだらだいたい、
「ちょっと当たってる気する」ってなる。
ちょっとしたエンタメ。
それでもつい読んでしまうのは、
自分の説明書を
どこかで探してるからなんやろな。
でも、
こういうの、
実は今に始まったことやないんよね。
何千年も前、
古代マヤの人たちも、
空を見上げながら、
人の生まれた日の意味を
考えていた。
それがマヤ暦。
星や太陽の動きと、
人間の人生を
そっと重ねていた暦らしい。
そう思うと、
ちょっとおもろい。
空を見上げる人間の癖って、
昔からあんまり変わってへんのかもしれへんな。
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マヤ暦を知ったきっかけは、
京都・伏見での
ちょっとした偶然の出会いやった。
伏見は日本でも有名な酒どころ。
桃山丘陵をくぐった水が
長い時間をかけて地中を巡り、
やがて湧き水となって姿をあらわす。
その水があるから、
この町にはたくさんの酒蔵がある。
黒い板壁の木造の酒蔵が並び、
白い暖簾が風にゆれる。
少し歩くと、
川にはゆっくりと
十石舟が浮かんでいる。
昔、酒や米を運んだ舟が、
今は観光客を乗せて
静かに進んでいく。
水の町らしい、
どこか時間の流れが
やわらかい景色。
そしてこのあたりは昔、
花街や遊郭があった場所でもあるらしい。
石畳の路地。
格子戸の町家。
夕方になると
灯りがぽつりぽつりと灯る。
この町の空気には、
どこか人の情や物語が
染み込んでいる気がする。
今と昔の時間が
静かに重なっているような場所。
そんな通りの小さな酒カフェで、
カウンター席の隣に座ったのが
少し年上の素敵な女性二人組やった。
ひとりはマヤ暦のセラピストさん。
もうひとりはパワーストーンのアクセサリー作家さん。
聞けば二人は、
ちょっと珍しいおみくじを求めて
京都まで来ていたらしい。
その名も「平」。
大吉でも凶でもない。
ただ、穏やかに今を保つ運勢。
全国でも数えるほどの神社にしかない
なかなかレアなおみくじ。
そんな話をしながら
美味しい日本酒をちびちびやってたら、
「よかったら
あなたのKINナンバー見てみる?」
と。
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マヤ暦では、
生まれた日に対応する番号が
全部で260通りあるらしい。
260分の1。
一生で出会えるかどうかわからないくらいの確率。
ところが。
そのセラピストさんと、私。
同じKINナンバーやった。
言われてみれば、
なんとなく
同じ匂いがする気もする。
初対面やのに
やたら話しやすいし、
会話のテンポも合う。
なんやろな.....
妙に落ち着く感じ。
波長って、
ほんまにあるんかもしれへんな。
もちろん偶然なんやろうけど。
こういう偶然って、
ちょっとおもろい。
KIN21
マヤ暦では、
「赤い竜」と「白い魔法使い」、
そして「音8」という組み合わせらしい。
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「赤い竜」は、
生命を育むエネルギー。
母性とか、
何かを生み出す力とか、
人の面倒を見る気質とか。
聞きながら、
ふと頭に浮かんだのは
うちの娘たちの顔やった。
でもよう考えてみたら、
守ろうとしてしまうのは
子どもたちだけやない気もする。
困ってる人を見ると
つい放っておけへん。
性格診断ではINFJ、
いわゆる”マザーテレサタイプ”。
言われてみれば、
ちょっと納得する。
赤い竜。
私はきっと、
誰かを守る時だけ
ちょっとドラゴンになるタイプなんやろな。笑
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「白い魔法使い」の
キーワードは、“許す”こと。
人は完璧やない。
だからこそ受け入れることが大事。
……と言われて、
ちょっと笑ってしまった。
昔の私は、
わりと根に持つタイプやった気がする。
でも最近は、
「まぁええか」って思えることが
少し増えてきた。
人も、自分も、
そんな完璧にできてへん。
せやから
ちょっとくらいのことは
流していけたらええな。
白い魔法使い。
なるほどなぁ。
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最後に「音8」。
調和とか、バランスのエネルギー。
人と人をつないだり、
包み込むような母性があるタイプらしい。
気づいたら人の間に入ってたり、
世話焼いてたりすること、
たしかにわりとある。
そういう役回りも、
まぁ嫌いやないけどな。
そういう話を聞きながら、
正直なところ、
「よう出来てるなぁ、マヤ暦」
と思った。笑
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京都の伏見で、
たまたま隣に座った人と
同じKINナンバー。
260分の1
宇宙の広さから見たら、
小さすぎる数字かもしれへん。
でも、
あの日
あの場所で
そんな一致が起きたことは——
なんやろな。
ちょっとだけ
宇宙のいたずらみたいで、
おもろかった。
あの日出会った二人の女性とは、
そのあとInstagramでつながった。
今もときどき
投稿が流れてくる。
遠くの誰かが、
違う視点で世界を見てる。
それをたまに覗かせてもらう感じ。
人生って案外、
こういう小さな縁で
広がっていくのかもしれへんな。
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夜空を見上げると、
宇宙はとんでもなく広い。
でも人生は時々、
こんな小さな一致を
用意してくれる。
260分の1の偶然も、
火球が走るタイミングも、
隣に座った人との縁も。
全部が
宇宙のいたずらなんやとしたら——
なかなか
粋なことしてくれるやんか。笑
だから人は、
また空を見上げるんやろな。
昔の人も。
今の私たちも。
きっと、これからの誰かも。
