22-2度目の転職で感じた「会社員としての限界」
人生2度目の転職から1か月が経ちました。
新たな職場は想像以上の「ホワイト企業」でした。
上司との距離は近く、前職のように日々強いストレスを感じることもなくなりました。
勤務体系はフレックスとなり、残業も基本ゼロ。
オフィスにはBGMが流れ、席はフリーアドレス。
まさに「働きやすさ」を絵にかいたような環境でした。
1.正反対すぎる職場環境
「まともな会社に戻ってきな」というのが第一印象でした。
企業体質から職場環境まで前職とは正反対でした。
それは、前職をたった1年8か月で退職したことの裏返しでもありました。
勤務体系:残業前提の長時間勤務→フレックス
上司:パワハラ気質→限りなくフラット
朝礼:社訓唱和→なし
会議:激詰めの場→報告と議論の場
メール:休日対応あり→休日対応なし
人材育成:放置→マニュアルに基づいた計画的育成
担当業務:一方的業務追加→分業と効率化
事務作業:エクセル中心→システム対応
社内の飲み会:半強制かつ有料→自由かつ無料
精神状態:緊張と萎縮→平常心とリラックス
前職における最大のストレス要因は、上司である役員のパワハラ的言動でした。
役員報告は答え合わせの場であり相談はヒントを得るための手段にすぎませんでした。
答えを間違えば「お話にならない」と一蹴されることも珍しくありませんでした。
目の前で資料を投げ捨てられたこともありました。
「あぁ、ここで頑張っても報われることはないな…」
入社2か月目にして再転職先探しに大きく舵を切りました。
2.「ホワイト企業」の裏にある残酷な現実
再転職先が決まるまで1年半の時間を要しました。
限られた選択肢の中から今の会社を選んだのは間違いではなかったと考えています。
労働環境的にこれ以上望むものはありません。
ただ、入社を決めたのはあくまで消去法でした。
「是非入社したい!」「早く働きたい!」という感情はありませんでした。
実際、エージェントから内定の連絡をいただいた時点で即辞退を申し出ました。
理由はただひとつ。
月給が希望最低値を下回っていたからです。
月給ベースで現状よりさらに低い金額を提示されたのです。
「そもそも生活していける水準ではないので…」とエージェントに伝えました。
情けなくもあり、腹立たしくもありました。
交渉の末、月給は転職前の水準をわずかに上回る金額で落ち着きました。
それも賞与の一部を月給に回すという「裏技」を使った上での話ですが。
今回の転職は前回同様異業種への転職でした。
パチンコ業界在籍29年の人間にとってパチンコ業界以外はすべて異業種です。
複数の間接部門を経験したこともあり、全くの未経験ではありません。
ただ「その道のプロ」という訳でもありません。
何とも微妙なキャリアが、良くも悪くも異業種への転職を可能にしたと考えています。
ただそれは、採用条件の厳しさにつながっているのです。
3.入社当日から直面する「静かな退職?」
経験上、条件にこだわらなければ50代の転職はさほど難しくありません。
「未経験者歓迎」の求人も結構あります。
問題は転職そのものより、入社後のモチベーション維持にあります。
とにかく「条件」が非常に厳しいのです。
経験者であっても「ヒラ社員」スタート
転職による収入増はほぼ見込めない
入社後の昇給昇格もほぼなし
「幹部候補」という文言は単なる煽り文句
マネジメント経験が給料に反映されることはない
残酷な言い方をすれば、企業にとって50代のヒラ社員採用は、それなりの知識とスキルを安価に手に入れる手段にすぎません。
幹部社員や役員候補の採用は別枠です。
もちろん、入社後の努力や結果によっては昇給昇格の可能性もゼロではありません。
ただ、定年から逆算すると、残された時間はわずかです。
不確定は昇給昇格を目指して努力し続けるのはタイパが悪すぎるのです。
このような現実に直面すると、会社員として目標を持つことが極めて困難な状態に陥ります。
どうしてもモチベーションが上がらないのです。
転職をきっかけとした「リセット効果」はほぼなく「静かな転職」モードに突入してしまうのが50代転職の実態なのかもしれません。
