「私のことを、もっと理解してほしい」と思う人ほど、自己理解を深めると人間関係が良好になる
承認欲求と同等のエネルギーを持つ「私のことをもっとわかってほしい」という思い。
これが強すぎると人間関係は上手くいかない。
かつての僕は、自分を理解してくれない人にすごく腹を立てていた。
子どものようにむくれて他責に陥り「もっとこっちに関心を示すべきだ」と内心憤っていた。
その根底にあったのは、愛情飢餓だったのかもしれない。
心が満たされていないので無関心に弱く、とりわけ感情表出の少ない年長の男性を嫌悪していた。
その男性と、仕事のあと帰る方向が同じになり、電車で隣の席に座った。こちらへは一瞥もせず、ひたすらスマホを触っていた。話しかけても、生返事でスマホから目を離さない。「こんな人間にだけは、絶対にならない」と、当時強く誓ったものだが、今思えば僕と話すのが楽しくなかっただけなのだろう。
「人生の先輩なら、もっと後輩に気配りすべきだ」と感じており、そうしたことのある男性のことを毛嫌いしていた。
今でこそ冷静に自分の内情を分析できるが、当時はまるで自分が見えていなかった。自己理解がちっとも進んでいなかったのである。
もしあなたが「なぜ、誰も私のことをわかってくれないの」と感じている真っ最中なら、その前にあなたがあなたを理解できているのかを確認してほしい。
主観で生きすぎると自分が見えなくなる。なぜこんなにモヤモヤしっぱなしなのか、なぜこんなに苦しい関係ばかりが続くのか。その鍵を握るのが自己理解なのだ。
自分のことがわかると、どんな環境で誰と付き合うことがベストなのかが見えてくる。
あなたがすり減る場所で、すり減るような相手とコミュニケーションをとっているのなら、それこそが問題だ。
選択肢が増えると、あなたの心は自由になる。
今の停滞の原因は、あなたが外側にばかり目を向けて、自分を理解しようとしていないことかもしれない。
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