【エッセイ】「引き寄せ」について、ガチで考えてみた
最近、ずっと執着について考えている。
自分の実体験もそうだし、人に聴いても同じ答えがよく返ってくるのだが「執着を手放した方が上手くいく」「執着を手放した途端、願いが叶ったり、欲しいものが手に入った」というのを、頻繁に耳にしている。
過去にこんなことがあった。
10年ほど前、僕はある短期講座の講師をさせてもらっていた。
年に3か月ほどの講座を二回開いており、参加者は毎回5人前後と少数のものだった。
創作系の賞へ応募するものだったのだが、なんと初回で大賞を受賞する人が出た。そして驚いたことに、二年目も大賞を受賞する人が出たのだ。
本音をいえば、「そのうち誰か佳作くらいに入ると嬉しいなあ」くらいの感覚だったのだが、2年も続けて受賞者が出たのだ。
嬉しい裏切りだが、完全に想定外である。
受賞された方、おふたりとも僕から「こういう講座があるのですが、興味あればご参加いかがですか?」と声を掛けさせてもらったという経緯がある。
「3年目も!」と意気込んで、別の人たちと受賞を目指したが、さすがに3年連続大賞受賞はならなかった。
今でもこの2年連続大賞受賞の衝撃は続いており、「なにか人智を超えた力が働いたのでは?」と睨んでいる。
引き寄せに関して研究したことはないが、実体験を通じて言えるのは軽い気持ちで余白を空けていると、好循環が生まれやすいということだ。
血走った眼で自分のことばかりを考えていては、絶対に上手くいかない。
30代の頃は、周囲に執着の塊みたいな人しかいなかったが、結婚後は彼ら彼女らとは、こちらから縁を切らせていただいた。すると人生が上手く転がり始めたのだ。
そういえば結婚も、余白があったからできた感じである。
元来、結婚願望が薄く「いつかパートナーに恵まれたら嬉しい」くらいの感じだったのだが、流れに抗わず大切にしてくれる人を大切にしていたら、良縁に恵まれた。
人生というのは、本当に面白い。
何が何でも手に入れたいと力んでいるときほど、手に入らない。
そして「まあ、いっか」「しかたがない」と軽い気持ちで臨めば、良い出来事が向こうからやってくる。
高名な心理学者もお釈迦様も「執着を捨てなさい」と口をそろえているのには、きっとそうすることでポジティブなことが多いからだろう。
以上、かぜの帽子による執着と引き寄せに関する考察でした。
何かのヒントになると嬉しい。
