【今は休んで】その挫折は意味を持ちはじめる
今のあなたは、もしかすると「この時間に意味はあるのだろうか」「休んでいる自分は、何も生み出していないのではないか」そんな思いを、心のどこかに抱えているかもしれません。
休職という時間は、外から見るよりも、ずっと内側が忙しい時間です。体は止まっているように見えても、頭の中では問いや不安が行き交い、なかなか休まらない。それは、とても自然なことだと思います。
これまで真面目に、誠実に、生きてこられた方ほど、「立ち止まっている自分」を許すことが難しくなります。何もしていないように見える時間に、価値を見出せなくなってしまうのです。
けれど、本当にそうでしょうか。
このnoteは、「休職という挫折の中にある経験が、どのように意味を持ち、やがて誰かの力になっていくのか」その道筋を、静かにたどっていくために書きました。
ここには、「こうすれば早く元気になります」「前向きになりましょう」といった答えは書いていません。
代わりに、迷ったこと、立ち止まったこと、何もできないと感じた時間、そして、その中で少しずつ見えてきた視点を、正直な言葉で綴っています。
回復の途中にいる方でも、今はまだ意味が分からないと感じている方でも、無理なく読み進められるよう、静かなペースを大切にしています。
このnoteを読んだからといって、何か行動を起こす必要はありません。誰かの役に立とうとしなくても大丈夫です。
ただ、「この経験にも、まだ言葉になっていない価値があるかもしれない」そう感じるきっかけになれば、それで十分だと思っています。
あなたが今過ごしているこの時間は、決して無駄ではありません。すぐに意味が見えなくても、形にならなくても、確かに、あなたの中に積み重なっています。
この先のページでは、休職が奪ったものと、同時に残してくれたもの。人が他人の経験に救われる理由。そして、挫折がどのように「力」に変わっていくのかを、ひとつひとつ丁寧に言葉にしています。
もし今、少しでも心が疲れているなら、どうか無理をせず、ゆっくりと読み進めてください。
このnoteが、あなた自身をいたわるための時間になりますように。あなたの経験が、あなた自身の人生を、そっと支えるものになっていくことを願っています。
第1章 「この苦しみには意味があるのか?」と問い続けた日々
休職という言葉を初めて現実として受け止めたとき、多くの方が同じ問いを抱くのではないでしょうか。
「ここまで頑張ってきたのに、どうしてこんなことになったのだろう」 「自分はもう社会の役に立たないのではないか」 「この苦しみに、いったい何の意味があるのだろうか」
体は休んでいるはずなのに、頭は少しも休まらない。時間だけが過ぎていき、焦りや不安ばかりが膨らんでいく。休職中とは、そうした状態になりやすい時期です。
特に真面目で責任感の強い方ほど「立ち止まっている自分」を責めてしまいます。何も生み出していない時間が、無駄に思えてしまうのです。
ですが、この章でまずお伝えしたいことがあります。
今感じている苦しみや混乱は、決して弱さの証明ではありません。 それは、これまで真剣に生き、真剣に向き合ってきたからこそ生まれたものです。
私自身、休職中に何度も「意味」という言葉にすがりました。 意味があると思えなければ、この時間に耐えられなかったからです。
しかし当時の私は「意味とは、結果が出てから初めて与えられるもの」だと思い込んでいました。回復して、復職して、何かを成し遂げて、ようやく「あの経験にも意味があった」と言えるのだと。
そのため、何もできていない今の自分には、価値も意味もないように感じていたのです。
けれど、休職という挫折の渦中にいるとき、人は一つ大切な視点を失いやすくなります。 それは、意味は「後からしか見えない」だけで「今、存在していないわけではない」という視点です。
今はただ苦しいだけに見える経験も、時間をかけて振り返ったとき、誰かの言葉や行動と結びついたとき、少しずつ形を変えていきます。このnoteは、その変化の道筋を、一つひとつ丁寧にたどっていくためのものです。
まず次章では、休職という出来事が、私たちから何を奪い、同時に何を残しているのかを整理していきます。自分を責めるのではなく、理解するために。 前に進むための準備として、一緒に振り返っていきましょう。
第2章 休職という挫折が奪ったもの、そして残ったもの
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