最終章、ーあなたはこの船に乗りますか?ー
その後翔太が逮捕されてる間に何回か警察に呼ばれることがありその度に調書を取ったり、色々と聞かれることが多かった。
翔太が逮捕されてる間に付いていた顧問弁護士は信頼関係が崩れたとし解任した。
翔太には接見禁止が付いているため、一般の人の面会は出来ないと言われていた。
(弁護士は面会の許可が出ている)
私のところに翔太の職場に翔太と連絡がつかないと何件か連絡が入り困っていると店長さんから連絡が入った。
翔太から弁護士を通じて伝言で店長には事実を話してもいいと言われていたからこの件はお話した。
店長も理解をしてくれて、仕事の件や仕事関係の支払いなど色々と助けてもらった。
私は店長さんにはとても感謝でいっぱいだった。
職場の従業員にまで翔太の件で迷惑はかけられないと思い、問い合わせの連絡が来たら私の電話番号を伝えてもらい話をすることに決めた。
何人かの方は連絡をくれて今現在逮捕されてることを伝えその人達は翔太にお金を貸してる人や借金を背負わされてる人が大半だった。
本人が出てきたら電話させると話しをし納得してもらった。
中には翔太と結婚する約束をしてる人もいた。
一体この男は何人と結婚するつもりでいたのか。
そんなんだったら一夫多妻制の許可が下りてる所へ移住して欲しいと思った。
それにしても取ってる金額があいつの恐ろしさを物語っていたのだ。
そんな時山中から電話が来た。
「今警察から電話が来たんですけど翔太さん逮捕されたんですか?俺明日警察に呼ばれたんですよ⋯。あと翔太さん絡みの証拠がある場合は隠蔽などはせず必ず全て持って来てとも言われました。実は断れなくて頼まれたこと結構色々やってしまって。」
私は翔太から山中には逮捕されたことを伏せろと言われていて入院していると伝えていた。
しかし警察は翔太の関係者の一番近い人間は山中だと分かっていたようで直接連絡が入ったみたいだった。
今回の逮捕は詐欺ではないと言ってたから、傷害と強要であれば山中は関係ないと私自身も思っていたからだ。
でも警察から連絡が行ったのであれば逮捕されたことを隠す必要性もないし、逆に山中自身が翔太の件で知ってることを聞けば話してくるのではないかとも思い話して聞いてみた。
「翔太に山中には言うなって言われてたから言わなかったけど、そう逮捕されたの。傷害と強要でね。山中は何を翔太にやらされてたの?言われてたことってなに?このままだと山中が悪者になっちゃうよ。」
「はい⋯。かなりあります。持ってる情報や証拠は全て警察に提出します。」
「どういう証拠や情報なの?あいつは20日間で出てくるみたいだけど、私は翔太に言わないって約束するから教えてくれない?」
「⋯。もう自分はこれ以上翔太さんがやった責任を押し付けられるのも嫌だし、翔太さんとは一切関わらないと決めたので連絡も取りません。美咲さんを信じて全部話します。」
山中の知ってることとはこうだった。
①消費者カードを30枚ほど渡され支払いや引き出しなどを頼まれてやっていた。
そのカードは名前はバラバラだったが、聞き覚えのある人も中にはいた。
1人3枚〜5枚ぐらいまでカードを作らされて人それぞれ契約した場所はバラバラだった。
契約を一緒に行ってくれと頼まれてその人と行ったりやり方を教えたりをした。
職場は翔太の会社を使い、そこで働いていた山中が電話対応に追われた。
②住所を言われてそこへお金を預かりに行ったり、渡しに行ったりした。
女性も男性もあったと話すが、名前は知らない人も何人かいてただお金のやりとりだけを頼まれていた。
中にはキャッシュカードを預かりに行ったり、そこからお金を下ろしてこいと指示を受けて下ろしたともあった。
③キャバクラへ一緒に行っていた。
呼ばれたりすればそこの指定されたキャバクラへ行く事が多々あった。
ただ席は翔太がVIPルーム、山中は普通のテーブルで2タイムほどいてすぐ山中は帰された。
会計が結構行ってる予想は出来たが見たことはあまりなかった。
④弱いところにつけ込まれ反抗もできない。
(完全に洗脳されてたと私は見た。)
翔太の職場で働かせられた山中は給料はなく、ただ給料明細だけをもらいクレジットで生活をしていた。
クレジットは翔太が支払っていたそう。
「使いすぎ。」「キャッシング下ろしてこい。」
「ショッピング枠やキャッシング枠を増額しろ。」
などと言われて、以前不倫していたはるかの引っ越しの家電や家具も全て山中が支払ったとも言っていた。
反抗すると圧をかけられ怒鳴られ脅される。
「もうお金渡さないよ?」「嫌だったら言うことを聞け。」「親にバラすぞ」
親には迷惑をかけたくなかった山中は従うしかなかったと言っていた。
翔太の職場で働く前も山中は仕事をしていたが、全てお金は管理されお給料もなく自由もなくただこきを使われていた。
④独身設定に付き合わされ、口止めをされる。
不倫女のはるかや他の女性達、キャバクラ関係者一部の人達には独身や離婚調停中などの嘘に付き合わされてきた。
「本当のことは絶対はるかに言うな。」
「美咲に絶対言うな。」
「俺のことは話すな。」
「言ったらどうなるか分かってるよな?」
などと言われどうにも出来なかった。
ざっくり言うとこんな感じだった。
山中は山中でどうしようも出来ないループを何十年と居続けたことになる。
やはり山中も完全に洗脳されていたのだ。
翔太は近くにいる人間は本当に駒のように利用し、奴隷の様に扱う。
それがこの全てだった。
「この話は全て警察に明日呼ばれたので話してきます。それと持ってるカード類も全て持っていきます。」
「私も人のこと言えないけどそれ洗脳だよ。全て従わなければと思うのと、何かあったらすぐ翔太に言わなきゃって思うのは思考回路を乗っ取られてるからなんだよ。辛かったね。全部警察に話してもう翔太からは離れた方が良い。あいつと一緒にいても利用されるだけだし、山中も同罪になっちゃうよ。だからやめた方がいい。まだ逮捕されて翔太はいないから何かあったら電話して。」
「もう絶対関わりません。明日警察終わったら電話します。」
山中との電話が切れた。
真理奈と留美子さんに山中から来た電話の内容を報告した。
2人は警察は逮捕は傷害と強要だけど、それとは別に詐欺を追っているんじゃないかと言っていた。
これで山中の携帯が押収されれば詐欺を追っているのが分かるとも言ってたのだった。
翌日山中から報告の電話が来た。
夜の7時を回っていた。
山中は被疑者扱いとなる可能性が高いが起訴になるかどうかはまだ分からないといわれたそうだった。
その後何度も山中は警察に呼ばれ取り調べを受けたようだった。
そして翔太が保釈される日にちの前日の午後。
翔太に付いてる国選弁護士からわたしに電話が来た。
「明日釈放が決まりました。ただし処分保留という形での保釈になるそうです。お迎えに行っていただきたいのですが13時に警察署に行ってもらえますか?あと翔太さんが自分のバックも持ってきてほしいとの言付けです。よろしくお願いします。」
「分かりました。」
とうとう来た⋯。
明日保釈されてしまう。
それと同時に警察からも電話がきた。
「美咲さんとお話をしたいと県警の方が言っておりますのでお迎えの1時間前に来られますか?」
「分かりました。伺います。」
何を話すのだろう⋯?
そして夜ー。
山中から電話があった。
「すみません。今警察の人がうちに来て家宅捜索入ってるんですがこのまま携帯は押収すると言われたので連絡が取れなくなります。何かあったらお母さんの携帯から電話入れますので。警察の人が美咲さんになら目の前で電話して話してもいいと言われたので電話しました。よろしくお願いします。」
山中の携帯も釈放前日に押収された。
やはり警察は詐欺を追っている。
真理奈と留美子さんの言う通りだった。
2人に連絡し話した。
いよいよ明日翔太が戻ってくる。
また地獄が始まる。また帝国が始まるんだ。
でももしかしたら警察がこれだけ動いてくれてるなら捕まるのは早いかもしれないとも思いながら子どもたちとたくさん話して頑張ろうねと励まし合って寝た。
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小説【アーク・ザ・エンプレス】最終章1〜4
アーク・ザ・エンプレスの最終章をまとめました☺️✨ サスペンス型ノンフィクション小説になります!! ドキドキハラハラが止まらない⋯。 きっと…
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