第63回技能五輪全国大会 レポート
2025年10月18日 (土)、第63回技能五輪全国大会が株式会社シャインズ(愛知県刈谷市)を会場に開催されました。(大会本会場は愛知県国際展示場 AichiskyEXPO)

技能五輪とは
「技能五輪全国大会」とは、青年技能者に努力目標を与えること。国民に優れた技能に触れる機会を提供すること。競技を通じ技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重の機運の醸成を図ること。を目的とし、厚生労働省、中央職業能力開発協会と開催都道府県との共催により実施されるコンペティションで、HRSはレストランサービス職種の運営、審査を担当しています。 レストランサービス技能職種の出場選手は、都道府県職業能力開発協会から中央職業能力開発協会に推薦を受けた、日本国籍を有する満年齢23歳以下に限られ、原則2年毎に開催される技能五輪国際大会(WorldSkills Competition)の前年大会は、国際大会への派遣選手選考会をかねていることから、今回の全国大会でも国際大会の課題を意識した、レベルの高い課題を設定しました。(次回の国際大会は2026年9月22日から27日まで中国・上海で開催予定)
*今大会の出場選手リスト

競技課題
今回出場の21選手は、実際のレストラン同様に設けられた3つのレストランスペースと、ワインのブラインドテスト(視覚と嗅覚)、テーブルサービスを想定した英会話を審査する5つのスペースで競技を行いました。

いずれの課題(Module)も日頃の経験と訓練が不可欠で、いかに手際よく、正確に美しいサービスをするかが競技のポイントになり、お客様とのコミュニケーション含め、感動を与えるレストランサービスの高い技能が要求されました。






課題の詳細はこちらか
また、ModuleA(ファインダイニングでのサービス)では、リアリティー
を求め、地元刈谷市の皆さんにお客様役としてご参加いただき、選手のサービスを受けながら食事を楽しんでただき、競技会開場が第58回大会(2020年)金賞受賞者であり、第46回 技能五輪国際大会(WorldSkills(SE) Luzern 2022)に日本代表選手として出場した、杉浦 悠月さんの所属先ということもあり、メイン会場前に設けられた「職業体験コーナー」で、学生はじめ来場のみなさんとノンアルコールカクテルの体験を実施していただきました。

第63回大会結果
今大会では沖縄県代表の山城 彩夏選手が金賞・厚生労働大臣賞を受賞し、同時に日本代表として第48回技能五輪国際大会( WorldSkills Shanghai 2026)への出場権を獲得。
銀賞を東京都代表の横田 龍矢選手、沖縄県代表の伊波 このか選手、神奈川県代表の渡邉 裕介選手が受賞し、
銅賞には東京都代表の大久保 早弥乃選手、沖縄県代表の宮崎 優菜選手、東京都代表の乙田 果音選手が、
敢闘賞には東京都代表の中津 拓也選手、ともに沖縄県代表の中野 梨々花選手、池原 心乃選手が入賞。
合計10選手が主催者からの大きな評価をいただき表彰を受けました。
<金賞受賞・厚生労働大臣表彰 山城 彩夏 選手のコメント>

この度は、第63回技能五輪全国大会で金賞という素晴らしい賞をいただけたこと、大変光栄に思います。この受賞は、多くの方々に支えていただいたおかげです。学生時代から温かく指導してくださった沖縄職業能力開発大学校の先生方、共に学び成長し合った代表選手の仲間たち、沢山のアドバイスをくださった先輩方、心身ともに支えてくれた家族、そしてご支援いただいた会社の皆様に、心より感謝申し上げます。
学生として出場した前回大会では、緊張のあまり納得のいく成果を発揮できず、接客も心から楽しむことができませんでした。今回は、賞だけを目標にするのではなく、「とにかく楽しむこと、そして本当のレストランのようにゲストを一番に楽しませること」を大切に挑んだことで、自然体で私らしい接客をすることができたと感じております。
来年は、技能五輪国際大会に挑戦させていただく貴重な機会を得たことに感謝し、良い結果を残せるよう、より一層精進してまいります。
HRS推薦選手が銀賞受賞
また、同年2025年2月に東京ビッグサイト開催された「HRSサービスコンクール」で活躍しHRS推薦選手として出場した、横田 龍矢選手と伊波 このか選手がともに銀賞を受賞し、技能五輪の舞台でもその実力を大いに発揮してくれました。

横田 龍矢選手のコメント
(東京都代表 パレスホテル東京所属)

第19回「HRSサービスコンクール」での3位入賞に続き、HRS推薦選手として今大会に出場し、このような結果を得られたことは、これまでの努力が実を結んだ証であり、大きな喜びと達成感を感じております。限られた練習期間では、サービス技術はもとより、パレスホテル東京の一員として所作や言葉遣い、心配りを磨くことに尽力しました。思うようにいかず悩んだ日も、先輩方からの温かいご指導と仲間の励ましが支えとなり、成長することができました。大会本番は緊張しつつも、常にお客様に喜んでいただくことを第一に考え、ベストを尽くしました。銀賞という評価は、自身の努力だけでなく、支えてくださった皆様への感謝の証です。今回の経験で学んだサービスの奥深さと臨機応変な対応の大切さを胸に、今後もより高みを目指して精進してまいります。
伊波 このか選手のコメント
(沖縄県代表 ザ・リッツカールトン沖縄所属)

前回出場したHRSサービスコンクールカレッジ部門で金賞を受賞し、今回の技能五輪全国大会に推薦をいただきました。推薦の話を頂いた時、もう一度あの舞台に立つことができると嬉しく思ったのを覚えております。
昨年とは違う社会人になっての挑戦ということで大変だった部分もありますが、昨年より多くの方にご協力・ご支援をして頂き、本番は思う存分楽しむことができました。
目標にしていた金賞に届くことはできませんでしたが、この経験は私にとって間違いなく人生で大きな出来事となり、努力することの大切さ、挑戦することの面白さを改めて実感することができました。
これからはこれまで培ってきた技術や知識を活かしたサービスをし、多くのお客様に笑顔をもたらしていきたいです。また、今後も向上心を忘れず、多様な経験を重ねていきたいです。
今大会を開催してくださった関係者様、ご協力・ご支援いただきた皆さまに心より感謝申し上げます。

一日掛かりの厳しい競技日程を終え、花道を通る選手の表情はとても和やかで、コンクールに出場したからこその気付きや手応え、同じ志を持つ仲間との交流を得られたことと思います。出場したどの選手も、都道府県を代表する技術者としてのパフォーマンスを披露して、この大会でしか得られない経験を積むことで、業界の技能の向上をさらに前進させ、後人の若手達にも道を示してくれました。 出場選手の皆さんの次なるステージでのご活躍を期待しています。

国際大会に向けて
今大会でも、課題で使用するコーヒーマシンとコーヒーをNespressoさんから、ノンアルコールスパークワインをYELLさんから、シロップ他をMONIN(日仏貿易)さんから、そして今回新たに藤次郎さんからナイフ一式を
オフィシャルスポンサーとしてご提供いただき、競技課題に取り組む選手達を支えていただきました。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
金賞を受賞した山城さんが挑む、第48回技能五輪国際大会(WorldSkills Shanghai 2026)は来年9月22日(火)~27日(日)に中国・上海で開催。
次回、第64回技能五輪全国大会は、2026 年12 月5日(土)に愛知県常滑市のAichiskyEXPOで開催を予定しています。
そして、2028年11月15日(水)~20日(月)に愛知で開催される、第49回技能五輪国際大会(WorldSkills Aichi 2028)が開会まで2年を切りました!
我々も各種コンペティションを主催、運営と経験を重ね、記念すべき日本大会を迎える準備を進めておりますが、この大会の成功には料飲業界、関連団体・企業が一体となり、それぞれのお立場で若手サービスパーソンが、本領を発揮出来るようサポートすることが欠かせません。選手が最高の環境で最良の結果を掴めるよう、共に準備を進めて行きましょう!
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