渋谷区ふれあい植物センターでのふれあいと、都バス車庫、庚申供養塔
渋谷の銀行で用事を済ませたあとに、東京都写真美術館を目指して渋谷川沿いに歩き、渋谷区ふれあい植物センターにも寄った。
以前、港区芝浦の東京ガス本社の脇あたりから古川と渋谷川をさかのぼって渋谷駅まで歩いたことがあり、その時にはすでに渋谷川周辺はきれいに整備されていた。少し場所は離れるが、外回りの山手線内から見えたつり具の上州屋がなくなってしまったのは渋谷で変化した風景のひとつではある(ビルはある)。

駅の近くの新しいビルの周辺はきれいに(ピッカピカに)なっているが、恵比寿に向かっていくとまだ昔っぽい雰囲気が残っている。この昔っぽいというのは、昭和60年代から平成ひとけたのことを指している。


植物センターはガラス張りの温室で、渋谷川をさかのぼったときから気になっていた。100円を払って中に入る。もっと植物がところ狭しと置かれてもさもさしているのかと想像していたが、そうでもなかった。2階は本も置いてあるカフェスペース、3階はミニ図書コーナーのようになっている。せっかくなので3階で椅子に腰かけて写真の多いコミュニティスペースに関する本をめくっていたら、「ここあったかいわね」と80歳前後と思われる女性に話しかけられ、「えっ、わたし?」とびっくりして何か答えようとしたところ、少し離れたところにいた高齢男性が対応したので任せた。4階に屋上があるというのでエレベーターであがろうとしたところ、エレベーターから先ほどの女性が下りてきて「上は何もないわよ」と言われた。これもちょっとびっくりして返事をしたかどうかを覚えていない。確かに4階は何もないというか、屋上はイベント時にのみ解放されるとのことで、エレベーターと屋上への扉の間の狭いスペースに大きな植木鉢が置かれているだけだった。そして、ふれあい植物センターは人とのふれあいが実際に生じるセンターだった。


植物センターの真横に都営バス渋谷営業所がある。都バスの車庫と都営アパートが一体化していて、北品川にも同じような施設がある。敷地内で都バスが出たり入ったりする住宅が住みやすいかどうかは人によるだろうと思うが、都バス好きは住みたいだろうし、通りがかりの人(わたし)にとっては興味深い施設だ。旅行中もそうなのだけど、バスや鉄道そのものも好きだけど、その仕事をしている人を見るのが結構好きだ。

さらに道を恵比寿方面に進むと、庚申橋の脇に庚申橋供養碑がある。寛政11年(1799年)にたてられたもので、四面に「橋講世話役や万人講及び、個人の名が多数刻まれてい」て「渋谷はもとより麹町、赤坂、司馬、麻布、四谷、大久保、池袋、市ヶ谷方面から、目黒、中野、世田谷、荻窪といった広い範囲にわたってい」て「江戸時代には重要な交通路であったことがわか」るという説明があった。現在の都道305号線、416号線、317号線あたりが各方面からの道路ということになるのかもしれない。都心は道の付け替えが多いようで、地図を見ただけではどこが昔からの道なのかのあたりをつけるのが難しい。


