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【少し耳の痛い話】組織が変わらない本当の理由。「安全圏」から部下を変えようとする思考の癖

「現場に何度伝えても、行動が変わらない」「良かれと思って新しい仕組みを入れたのに、形骸化して全く続かない」

日々、組織を良くしようと奮闘されている経営者や人事、現場のマネージャーの皆さんから、このようなもどかしさを伺うことは本当に多いです。

これまで事業内容の異なるさまざまな企業の組織の人事支援に入らせていただいている中で、ハッキリと見えてきた、共通する「変われない組織の典型的な思考回路」があります。今回は少し耳の痛い話になるかもしれませんが、組織の停滞感を抜け出すためのヒントとしてお読みいただければと思います。

↓同じ内容でAIによるポッドキャストもありますので、耳で聴きたい方はよろしければどうぞ!(多少、言い回しがおかしなところがありますが、ご了承を💦)


「自分の安全な場所」から、課題を見ていませんか?

組織が変われない時、中小企業であれば経営陣が、中堅企業であればマネージャー陣が無意識に陥っているパターンがあります。

それは、「自分の安全なところから組織の課題を捉えて、他人ばかりを変えようとしている」という状態です。

例えば、新しい施策がうまくいかない時、その原因をどこに置いているでしょうか。

「現場の理解が足りないからだ」「今の若手は主体性がない」「中間管理職のマネジメント不足だ」

このように、問題の矢印を「自分以外の誰か」に向けてしまう。経営層やマネージャー自身に「自分たちの関わり方や、前提の捉え方に問題はなかったか?」という内省がないまま、自分以外の誰かに対してのみ「変わること」を求めてしまう。これが、安全圏からのマネジメントです。

「わかってないな」という諦めのスパイラル

自分への内省がなく、現場の実態を正しく把握できていないと何が起こるか。当然ながら、課題の捉え方を間違え、その結果として「打ち手」もズレていきます

例えば、部下が本当に苦しんでいるのは「業務過多で新しいことを始める余裕がない」ことかもしれないのに、経営陣やマネージャーは「リーダーのマネジメント能力の問題だ」と判断し、マネジメント強化研修を実施してしまうようなケースです。

経営陣やマネージャーは、時間もコストもかけて、良かれと思ってやっています。しかし、その打ち手が現場の感覚からズレているため、全くの空回りになってしまうのです。

このズレが重なると、現場には気付かぬうちに「諦めの感情」が広がります。「どうせ上の思いつきだ」「うちの上の人間は、現場のことを全然わかってないな」。いわゆる「シラケ」の蔓延です。一度このスパイラルに入ってしまうと、どんなに素晴らしい制度を入れても機能しなくなってしまいます。

他人を変えるのではなく、自分から変わり、一緒に変える

このスパイラルを断ち切るために必要なのは、とてもシンプルな覚悟です。

「他人を変えるのではなく、自分から変える。一緒に変えていく」

組織のリーダーが本気で組織を変えたいのなら、安全な場所から指示を出すだけでは人は動きません。自ら現場のリアルな声に耳を傾け、共にリスクを背負い、自分自身の行動や考え方を変える気概を見せる必要があります

今日から意識できる、3つの具体的なアプローチをご紹介します。

1. 「なぜやらないのか」を「何が壁になっているのか」に変換する

部下が期待通りに動かない時、その対象者個人のやる気を問い詰めるのではなく、環境や仕組みのボトルネックを探りに行きましょう。「今の業務で、一番の足かせになっているものは何だろうか?」と、現場の事実と感情をセットで拾い上げる対話が第一歩です。

2. 主語を「You(あなた)」から「We(私たち)」にする

「(君たちは)もっとこう動いてほしい」というメッセージから、「(私たちは)この状況をどう乗り越えようか」「私がサポートできることはあるか」という言葉に変えてみてください。

一緒に取り組む姿勢を見せることで、部下の安心感は大きく変わります

3. 「完璧な完成品」を下ろさず、現場や部下と“共創”する

制度やルールを上層部だけで100%作り込んでから発表するのではなく、6割程度の段階でキーマンに見せ、「ここから先は使いながら一緒に作っていこう」と巻き込んでみてください。

人は、自分が作るプロセスに関わったものには当事者意識を持ちやすくなります

おわりに:リーダーの本気に、組織は応える

組織は、経営者やリーダーの鏡です。「部下が変わってくれない」「受け身だ」と嘆く前に、まずは自分自身が「変わる姿」を現場に見せているか、振り返ってみる機会にしていただければと思います。

他人事では何も変わりません。リーダーが当事者として本気を見せたとき、諦めかけていた組織の空気は確実に変わり始めます。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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