「作るな、記録せよ」── プロセスエコノミー型SNS発信のやり方
SNS発信って、才能がある人だけが続けられるものだと思っていました。
毎日ネタを考えて、
時間をかけて投稿して、
それでも反応はほとんどない。
「これ、本当に意味あるのか…?」
そう感じながら、なんとなく発信をやめてしまう。
実際、おおくの人がそこで止まります。
でも、ある考え方を知ってから、発信のハードルが一気に下がりました。
「完成したもの」を見せるのではなく、
「作っている途中」をそのまま発信する。
それが「Build in Public(ビルド・イン・パブリック)」です。
特別な実績も、派手な成果もいりません。
必要なのは、「いま何に挑戦していて、何を試しているか」を共有するだけ。
するとSNSは、頑張ってネタをひねり出す場所ではなく、自分の活動そのものがコンテンツになる場所に変わります。
この記事では、個人開発をしているエンジニアや起業家が実践している「Build in Public」の具体的なやり方を、かなり実践レベルまで掘り下げて解説します。
3つのマインドセットから、今日から実践できる1日45分の行動ルーティンまで。
アプリ開発者じゃなくても関係ありません。
副業、発信、勉強、制作、起業。
何かに挑戦している人なら、誰でも使える方法です。
そもそも「Building in Public」って何?
「製品ができてから発信する」のが普通の発想ですよね。
公開開発はその逆。
作っている途中のプロセスを、リアルタイムで外に出していく。
成功も、失敗も、意思決定も、売上の数字も。全部オープンにする。
この戦略の一番すごいところは、製品が完成する前から、応援してくれる人たちが集まってくること。
従来の方法(「ステルス型開発」って呼ばれてます)は、密室で完璧なものをつくり上げてから市場に投入するやり方。
聞こえはいいけど、誰にも知られていないまま完成しても、誰もいないステージでひとり発表するようなものです。
「そんなのうまくいくの?」と思うあなたへ
うまくいってる人、います。めちゃくちゃいます。
著名なソロ創業者、Pieter Levels氏は10年間にわたり公開開発をけ、つづX(旧Twitter)で60万人超のフォロワーを獲得しました。
彼が開発した「Photo AI」は、リリース初週に5,400ドル(現在の日本円で約82万円)を売り上げ、その後18ヶ月で月間収益(MRR)が13万2,000ドル(約2,000万円超)に達しています。
オーディエンスゼロで普通にローンチした場合の初月の売上って、500ドルから2,000ドル(約7万〜30万円)程度が相場。
つまり、公開開発で事前に温めた販売チャネルは、初日から3倍から10倍の優位性をもたらすということです。
しかも彼は発信をXだけで完結させていません。
世界中の開発者コミュニティ「WIP(Work In Progress)」にも参加していて、開発者が日々の進捗を「Streak(連続投稿日数)」としてスコア化し、相互に称え合う仕組みを活用しています。
開発をつづけること自体をゲームにしてしまっているんです。
一番のハードルは技術じゃなくて、心
「よし、公開開発をはじめよう!」と思ったとき、最初に立ちはだかるのは技術的な問題じゃありません。
心理的なブレーキです。
未完成な自分を外にさらすこと。失敗を人に見せること。それがこわい。
ぼくもそうでした。
でも、3つの思考の転換をするだけで、このブレーキがゆるんでいきます。
1. 「創る」のをやめて「記録」する
「SNSに何を書けばいい?」と悩む人の多くは、発信を「特別なコンテンツを作ること」だと思っています。
違います。
マーケターのゲイリー・ヴェイナチャックが言う言葉がまさにこれ。
「Document, don't create(創るな、記録せよ)」
今日のデバッグ作業、ボツになったデザイン案、ユーザーからもらったフィードバック。
それ全部、すでにコンテンツです。
作業を止めて何かを書こうとするのをやめる。
作業の「痕跡」をそのまま残す意識を持つ。
それだけで、発信のコストがほぼゼロになります。
ただし、ただの進捗報告は退屈なコンテンツです。それよりも「学習サイクル」を共有すること。
「ログイン機能を実装しました」より、
「こういうユーザー行動を予測してこのUIを試作した(仮説)。テストしたら誰も使わなかった(結果)」
という流れで語ること。
仮説→行動→結果・学習。
このサイクルでストーリーにすると、読む人が思わずコメントしたくなります。
2. 失敗こそが信頼を作る
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