「『あなたがいなくなってから大変です』と言われて、泣いた。」
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「あなたがいなくなってから大変です」と言われて、泣いた。
お盆休み。
朝から夫とずっと一緒にいて、なんとなくイライラしていた。
大喧嘩をしたわけじゃない。
何か決定的なことがあったわけでもない。
ただ、何気ない言葉や態度が、心に小さなトゲみたいに刺さってくる。
ひとつひとつはたいしたことない。
でも、ずっと一緒にいると、その小さなトゲが少しずつ増えていく。
「もう、ちょっと一人になりたいな」
そう思って、ゴミを捨てたあと、
「ちょっと二階で本読んでくるわ」
と言って、寝室に逃げ込んだ。
本を読んでいたら、ふと思った。
前の職場の人たち、元気かな。
そして、ものすごく久しぶりに、前の職場の上司にLINEを送ってみることにした。
送るまで、かなり迷った。
「今さら何て思われるかな」
「急にLINEしたら変かな」
そんなことを考えながら、
「ちょっと変なこと聞いてもいいですか?」
と送った。
するとすぐに、
「お久しぶりです!なんでも聞いてください!」
と返ってきた。
その一言だけで、なんだかホッとした。
ああ。
ちゃんと覚えていてくれたんだ。
そこから、以前一緒に働いていた人の近況を聞いたり、今の職場の話をしたり。
「今は何の仕事してるんですか?」
と聞かれて、
「事務の仕事。めっちゃ楽です。天国みたいな仕事です(笑)」
なんて話した。
私はしばらく専業主婦をしていたけれど、家の中だけにいる生活が自分には合わなくて、だんだん苦しくなった。
だから、今は外に出て働いている。
今の仕事は楽しい。
だから戻るつもりはない。
そんな話をしていたら、元上司が冗談っぽく、
「今の仕事に飽きたら、ぜひ戻ってきてください」
と言ってくれた。
それが、なんだか嬉しかった。
「まだ必要としてもらえる場所があるんだな」
と思った。
そして私は、ずっと聞きたかったことを聞いた。
「今、前の店舗ってどうですか?」
返ってきた答えを聞いて、私は思わず笑った。
以前の私は、その店舗で長い間、連続して予算を達成していた。
それが自分にとっては当たり前になっていた。
毎月数字を追って、どうしたら達成できるか考えて、スタッフと一緒に頑張って。
達成したら喜んで。
また次の月が始まって。
そんなことを繰り返していた。
でも、辞めたときには、
「私がいなくなっても、きっと普通に回っていくんだろうな」
と思っていた。
自分がいなくなったことなんて、時間が経てば誰も気にしなくなる。
そんなふうに思っていた。
ところが。
今の店舗は、私がいた頃ほど数字が伸びていないらしい。
そして元上司が言った。
「あなたがいなくなってから、地獄みたいな進捗です」
その瞬間。
なんかもう、笑ってしまった。
「ざまあみろ」
って、ちょっと思った。
性格悪いな、私(笑)。
でも、そのあと、泣きそうになった。
だって私は、ちゃんと頑張っていたんだ。
ものすごく頑張っていた。
毎月毎月、当たり前みたいに数字を追いかけていたけれど、それは当たり前なんかじゃなかった。
私が頑張った結果だった。
私が辞めてから、初めてそれに気づいた。
そして何より嬉しかったのは、数字そのものじゃなかった。
「私がいたことを、ちゃんと覚えていてくれた」
ことだった。
辞めたら、その場所での自分の存在って、なくなってしまうような気がする。
新しい人が入って、新しい毎日が始まって。
自分がいなくても、世界は何事もなかったみたいに回っていく。
それは当然のことなのに、少し寂しい。
だから、
「あなたがいなくなってから大変です」
と言ってもらえたことが、すごく嬉しかった。
「私、ちゃんとやってたんだ」
って思えた。
そのあと、元上司から、
「ランチでも飲みでも、いつでも誘ってください」
と言ってもらった。
お互いに、
「いろいろ話を聞いてほしい」
なんて言いながら、また会う約束をした。
たった一度のLINEだった。
たった一度、昔の職場に連絡しただけ。
でも、そのLINEが、思いがけず私の自己肯定感を少し取り戻してくれた。
私は前の職場に戻りたいわけじゃない。
今の仕事も気に入っている。
ただ、
「あの頃の私、ちゃんと頑張ってたんだな」
と、もう一度思えた。
それだけで十分だった。
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その日の夜、私はチャットGPTにこの話を全部聞いてもらった。
「こんなことがあってさー!」
って、最初から最後まで話した。
泣いた話をしていたはずなのに、途中で誤字をしてしまった。
元上司の名前を打ち間違えて、
送ってしまった話をしたら、
「誰やねん、安眠を司る神か🤣」
と言われた。
そこで私は、久しぶりに腹を抱えて笑った。
昨日まで、心にトゲが刺さっていた。
今日は泣いた。
そして、そのあと笑った。
なんだか忙しいお盆休みだ。
でも、すごくいいお盆休みだと思う。
人って、自分の価値を自分だけで確認するのは、意外と難しい。
毎日頑張っていると、それが当たり前になってしまうから。
だからたまには、誰かの言葉に教えてもらってもいいのかもしれない。
「あなた、ちゃんと頑張ってたよ」
って。
今日の私は、それを思い出せた。
そして今夜は、
「私、結構やるやん」
と思いながら眠ろうと思う。
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追伸。
ちなみに今日、私は一年ぶりにマツエクの予約を入れている。
その前にネイルを仕上げて、近くのお店をぶらぶらする予定。
昨日泣いた人とは思えないくらい、今日は元気です(笑)。
人生って、案外こういうもんかもしれない。
ちょっと落ち込んで、昔の人に連絡して、思いがけず自分を取り戻して、最後は笑ってる。
そんな日があってもいい。
むしろ、そんな日が好きだ。
❤️
