Episode 70 コツを獲得するのです。
基本的には説明書通りに組み立てて、塗装して、デカールと呼ばれる転写シールを張り付けるだけなんですが、全部組み立ててからの塗装だと塗れない部分が出てきたり、デカールが貼れない部分が出て来たりするのです。
だから、完成を予測して先に塗装とデカール貼付けを終わらせておく必要があるパーツをキチンと見極めるとか、上手に作る人にはそれなりの「コツ/ノウハウ」があったりするのです。
ビギナーのころは買ってきて直ぐに説明書通りに組み立て始めたりしてたのですが、その「コツ/ノウハウ」の部分が分かってくるに従って、組み立て始める前に制作工程の全体像を把握して何から手を付けるか考えるようになるのです。
プラモデルのキットに付属されている説明書は、あくまでも「組み立て」の説明書であって、作業工程を明記しているものではないんですね。
もちろん、塗りやパテ埋め、ヤスリがけなどの制作そのものに関する技術は重要ですが、工程を理解しておかないと細部まで上手く作れないことが多いのです。
そういう意味では、プラモデル作成と本物の建設現場での建設作業は共通するところが多いかもしれません。
ASDの過集中って症状が出やすいので広く知られていますが、決して短期間の食事も寝るのも忘れて没頭する…ということだけではないと私は思うのです。
食事もするし睡眠もとる、日々の生活で使える時間を見つけて、何日も何か月もかけて、ひとつのことに没頭するのも過集中の一種だと思うんですね。
この短期と長期、二種類の過集中が結合した結果が「特定の分野に強い」ASDの性質になるのではないかと私は思っています。
頭の良い人にASDが多いって話をよく聞くじゃないですか。
私は毎日の学習という短期間の集中だけで明晰な頭脳を獲得できると思えないんです。
毎日の学習の中で、昨日と今日に覚えたことが、明日は結合するって感じでしょうかね。
同じ教科だけでなく、違う教科に考え方が飛び移るって感じでしょうかね。
私がプラモデル作成と建設作業に共通点を見出したみたいに、違うところで発想が結びつくみたいな「コツ/ノウハウ」が、学習のなかで起こっているのではないかと思うのです。
私がプラモデルに捧げた集中力を学習に振り向けていたならば、もしかしたら私も頭脳明晰になれたかもしれません。
ま…ないものねだりなんですけどね。
旧ブログ アーカイブ 2018/11/23
