Episode 87 教職はムリだと気付くのです。
テレビや新聞、ネットなどでニュースを見ていて、ここ最近で最も世界を騒がしているのはアメリカの大統領だと思います。
大きな事件や事故、自然災害もある中で、単発的ではなく継続的に影響を及ぼしているという意味では、この人が世界に一番影響がある…そう思うのです。
これほど賛否両論ある大統領も珍しいと思いますが、共和党が一定の勢力を維持できているには、それなりの理由があるのだろうと思います。
他所の国の話ですから、詳しくはわかりませんが…。
一般に歴史学を研究するにあたり、研究材料となる事象は発生後50年が必要とされています。
物事を冷静に分析するには最低50年の冷却期間が必要だ…という意味です。
その位、過去に活躍した人やその人が扱った物事は、長きに渡って影響力を発揮するってことです。
例えば、田中角栄氏。
ここにきて多くの「角栄本」が出版されているようです。
没後25年、ロッキード事件から40年以上が経ってなお、影響力を発揮する人物…そういうことです。
今現在の勢力…という呪縛を抜けて全体像を客観的に見るためには50年の月日が掛かる。
それ故に今のアメリカ大統領のこの政策の「正義」とはいったい何だったのか…を、客観的に評価できるのは、彼が退任して、死去してさらに50年の月日が経った後…と言うことになるんでしょうね、きっと。
中学高校の社会科/地歴科で欠けているのは、こういった視点だと思うのです。
こういう事があって、こうなった…の裏側には必ず意図がある、何が原因かを知ることこそ社会科で必要なことだと、私は思うのです。
「白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき」
寛政の改革の松平定信と前任の田沼意次の賄賂政治を揶揄した狂歌ですが…多分、賄賂政治の田沼は悪いヤツで、緊縮財政を目指した松平は正統派…ってあたりが標準の認識ではないかと思います。
実は、この裏側には土地を統治の基準にした封建制度の歪みと貨幣経済の浸透って時代背景があって、それぞれにはそれぞれの理論と正義があった…って、学校では教えてくれないですよね。
果たして、中学高校で受けてきた社会科/地歴科とは、いったい何だったのか?
物事を捉える視点が単一的で平面的、これで本当にいいのか?
学校教育には学習指導要領という指導内容の方針があって、これに沿って教えなければならない決まりがあります。
そこに示された物差しは、私が持っている物差しとは違う…。
ダブルスタンダードが無理な私は、こうして教職を諦めるに至ります。
ここにもASD的な思考パタンが顔を出し、私の人生の舵を切るのです。
