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暑い夏にあたたかい緑茶はいかがですか?祖母がくれた静かで優しい時間

暑い夏の日に、なぜかふと思い出すのは、
あの あたたかいお茶 のぬくもりです。


「お茶入ったよ」
私の祖母は年がら年中緑茶を飲む
どんなに暑い夏の日でも、祖母が入れるのはいつもあたたかい緑茶

茶の間で祖母と二人でお茶を飲む
冷たいものばかりを求めたくなる夏の暑さの中で
何故かあのあたたかいお茶が格別に思えるのは不思議なものだ

私と祖母は同じ誕生日
だからというわけではないけれど、ずっと特別な存在
生まれた時から面倒をみてもらってきた
怒られたことは一度だってなかった

学校に思うように行けず辛かった中学時代
部屋で一人で泣いて、ひたすら泣いて、どんなにやり場のない苦しみでぼろぼろの時も
茶の間に行くと祖母はお茶をいれてくれた
優しさに包まれた時間

ただ、お茶を入れてくれて
ただ、そこにいてくれて
その優しさに、私はいつも救われていた

やがて私も大きくなり、実家を離れて暮らすようになった
たまに帰省すると、年老いた祖母はいつものように茶の間にいる
今度は私が入れる

「おばあちゃん、お茶入ったよ」
嬉しそうに微笑む祖母の顔

祖母はずっと知っていたんだ
私が泣いた時も嬉しい時も
何も言わず傍にいてくれた

ありがとうの気持ちを
もっともっと伝えれば良かった

私は今でも毎朝緑茶をいれる
今は透明なカップに注ぐ
鮮やかな薄緑色を光に透かして見る
なんて美しいんだろう
心が透き通る

おばあちゃん、緑茶、茶の間
大好きな、大切な、祖母とのかけがえのない思い出
静かで、優しい救いの時間

「ママ、お茶入ったよ」
まだまだ見習い娘のお茶はしぶい
でもこれもまた悪くないな

たまには、暑い夏にあたたかい緑茶
いかがですか?


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