何かをするたびに自分を評価してしまう人へ|今夜だけ、引き出しに戻す
心に、ひと呼吸の余白を。
こんにちは、ゆきのです。
仕事帰り、ふと自分の歩き方に気がつくことがあります。
肩が少し前に出て、視線が下がって、足元だけを見ながら歩いている。
いつからそうなったのか、わからない。
ただ、気づくと改札を抜けていて、今日も何かを採点し終えたような気がしていました。
あれは十分だったか。
あの言葉は、正しかったか。
今日の自分は、昨日より前に進めたか。
心の中に、ものさしがあります。
何かに触れるたびに長さを測るのが、いつの間にか習慣になっていた。
感情に。
今日の休み方に。
誰かとの会話の後味に。
その夜、引き出しを開けたとき、昔から持っている文房具が入っていました。
少し黄ばんだ消しゴム。
もう書けなくなったボールペン。
それから、短くなったものさし。
取り出して、手のひらにのせてみました。

軽い。
こんなに軽いものを、ずっとそこらじゅうに当て続けていたんだ。
ものさしは、測れるものを測るための道具です。
長さのないものに当てても、ゼロとは出ない。
ただ、何も見えないだけで。
今日あなたが感じた疲れは、何センチですか。
今日の後悔は、何グラムですか。
答えが出ない問いを、ずっと自分に向けてきました。
数字が出ないことをまた責めながら。
でも、測れないことは欠如ではなかった。
測れないものに、ものさしを当てていただけでした。
測れれば、自分の場所がわかると思っていた。
それでも、本当に疲れていた夜に測っても、何も見えなかった。
手の中のものさしだけが、やけにはっきりしていた。
もし今夜、どこかに戻してみたいと感じたなら。
捨てなくていい。
折らなくてもいい。
引き出しの中に、そっとしまっておくだけでいい。
明日また使いたくなったら、使えばいい。
測れないものを抱えたまま、今日もここにいた。
その夜のことは、引き出しも、手のひらも、知っています。
咲かなくても、あなたは美しい。
ゆきの

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