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それぞれの『AST』

先日、JAUさんにちょっとした質問をしてみました。

JAUさんといえば、営業fafaさんと一緒にお祭りをしたりしてnoteを盛り上げているすごい人✨
そして、現役の臨床検査技師さん✨✨


今回私は、一人の医療従事者としてのJAUさんに質問してみたんです。


きっかけは単純で、
「臨床検査技師って、実際どんなふうに臨床に関わっているんだろう?」と気になっただけ。


JAUさんは臨床検査技師
として
病院勤務する検査のプロ。


私は病院薬剤師
として、
日々検査値と向き合っています。


同じ病院で、同じチームにいることもある二人の職種。でも「見ている場所」は、想像以上に違っていました(笑)

今回は、薬剤師であるHONOが、臨床検査技師であるJAUさんに行ったインタビューをもとに記事を作成しています😊

小難しい内容が多いかもしれないですが、そんな時は『何言ってるかわかんないけど、JAUさんのプロの顔が見れてラッキー😆✨JAUさんステキ💕という視点で見ていただけると嬉しいです(笑)

HONOからのお願い🌸

「AST」で、いきなり噛み合わなかった🤣


私は最初、JAUさんに
こんな風に質問しました。

JAUさんがASTで一番よく見る、
"この値が動いたら動く"という検査値って
何かあるんですか?

HONOの質問


私が思っていたASTは、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team)のこと。


薬剤師として、血中濃度(トラフ値)や腎機能(eGFR)を見ながら投与量を天秤にかけたり、抗菌薬の感受性を見ながら薬が適正か判断する、そのASTです。


ところがJAUさんから返ってきた答えは、
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)という肝機能の検査項目の話💦

「溶血があると測定値が疑高値になる」
「LD/AST比で急性肝炎か溶血性貧血かを見分ける」

JAUさんより


専門的で、正確で、そして・・・

見事にすれ違っていました🤣


同じ3文字の「AST」なのに、
私は反射的に「チーム」を思い浮かべ、
JAUさんは反射的に「検査値」を思い浮かべてた。

JAUさんの専門的で正解過ぎる解答に、
私はどうツッコもうか
しばらく考えてしまいました💦

えぇ、
私の聞き方が悪かったんです💦
突然『AST』から始めちゃったんで🤣


嚙み合わなさ過ぎて笑ってしまったんですが、
笑いながら、今回書きたかったことはこれだ✨
って思いました。

同じ言葉なのに、立場によって全然違うものが立ち上がる✨


ちょっと面白いなって思ったので、
今回は、これについて考えてみようと思います😊

※ここから先の『AST』は、
チームとしてのASTです


それぞれが見ている場所

ひとしきり笑った後、改めて聞き直したら、見えてきたのはこんな違いでした。


💊薬剤師として私がASTで見ているのは、
主に「量」の天秤

薬剤師が見ている世界


腎臓から出ていくタイプの薬は、血中濃度が低すぎれば耐性菌を産み、高すぎれば腎障害を起こす。
薬剤師は、腎機能の値と薬の量を、常に両手に持ってバランス調整しています。

🧫JAUさんが見ている場所は、
私の見ている世界のもう少し手前

臨床検査技師が見ている世界


血液培養の2セット率、汚染率、採血部位…
結果が出る前の「検体そのものの質」

そして耐性菌が出たとき、
対応がシンプルなものもあれば、
「臨床側への伝え方」が肝になるものもある、
と教えてくれました。

同じチームにいても、
薬剤師は「量」を、
検査技師は「質と伝え方」を見ている。

当たり前だけど、
職種が違うと、見ているものが違うんですね🤔


これだけでも十分に発見だったけど、
JAUさんはもっと教えてくれました✨


「結果を出す」の先にあるもの


JAUさんはこんなふうに返してくれたんです。

私たちの仕事って、測定原理や化学反応、遺伝子の仕組みまで理解した上で結果を出しています。でも、臨床の先生方が知りたいのは、そこではないことが多いんですよね。1番知りたいのは、"結局どうすればいいの?"という結論。

JAUさんより

そして、こう続けてくれました。

検査技師の役割は、正しい結果を出すことだけではなく、その結果を"相手が使える情報"に変えて届けることなんじゃないかな、と考えています。

JAUさんより

何これ??
かっこよくないですか✨😆✨??


実例としてJAUさんが教えてくれたのが、
AmpC産生菌のエピソードです。
(AmpC産生菌というのは、抗菌薬が効きにくいタイプの菌って思ってください💦)

研修医から「AmpC耐性菌が出たんですが、何を使えばいいですか?」と聞かれたとき、JAUさんはすぐに「この薬です」とは答えない


何の菌か、どの感染症か、重症度は、感受性はどうか・・・ひとつずつ考えた上で、こう伝えるそうです。

この菌はAmpC産生菌なので、第3世代セフェムは治療中に耐性化する可能性があります。感染部位や重症度にもよりますが、セフェピムやカルバペネム系をご検討ください。

JAUさんより


JAUさんは、相手の欲しい情報に翻訳して伝える✨


検査で「効く」と出ていても、AmpCは治療中に耐性化が誘導されることがある。

だから「感受性があるので大丈夫です」とは言えない。正しい結果と、相手が今すぐ使える判断は、同じではないということです💡

JAUさん・・・
あなたすごいです✨

薬剤師の側にも、同じ構造がある


この話を聞いて、
自分にも似た場面があるなって思いました。

例えば、
腎排泄の薬を服用している患者さんで、
腎機能の数値が悪化したとき。

数字だけを見れば、危険域で減量が必要な状態。でも、そこですぐに「減量してください」とは言いません。

これまでの腎機能の推移を見返すと、今回は感染症による一時的な腎機能低下の可能性がある。

もし本当に一時的なものなら、ここで減量してしまうとせっかく効いている薬の効果が落ちてしまう。そこで医師には、こう伝えました。

過去の経過を見ると、CRPも上がってますし、腎機能低下は一時的なものだと思います。一時的なら、減量せずに通常量を使用していいと思います。でも、他の腎虚血になる薬剤の調整をしませんか?そうすれば、腎臓の負担をとりつつ、薬もしっかり効かせることができると思います。

HONOの提案


私も、相手の欲しい言葉に翻訳して伝えてた✨


数字だけを見れば「減量」という結論に飛びつきたくなるけど、その数字が生まれた背景(感染による一時的な変化かどうか)を読んで、目的(治療効果を落とさない)に立ち返って、判断を組み立て直して提案する。

これは、JAUさんがAmpCのときにやっていたことと、驚くほど同じでした。

根拠を示し、リスクを避け、次の一手を明確に示す💡


菌の話でも、腎機能の話でも、私たちは数字をそのまま相手に渡すのではなく、判断材料に翻訳して届けていたんだと思います。


見ている場所は違うのに、根っこは同じ


薬剤師と臨床検査技師は、同じ患者を同じチームで見ていても、見ている場所も注目する対象も違います。


量を見る人
💊と、
質と伝え方を見る人🧫。


でも「結果を出すこと」がゴールではなく、「相手が次の行動を決められる形に変えること」がゴールだという点では同じ。

JAUさんは、臨床検査技師の仕事を「マニアックだと思っている」と笑っていました。

測定原理も、化学反応も、遺伝子の仕組みも、それ単体じゃ臨床には届かない。

でも、それが「相手が使える情報」に翻訳された瞬間、初めて医療の現場で意味を持ちます🌈✨

薬剤師の仕事も、きっと同じ。

腎機能の数値も、薬物動態の知識も、
それ単体では患者さんを守れません。


誰かに向けて翻訳された言葉になったときに、初めて医療になる🌈



「AST」という単語は見事に噛み合わなかった私たちですが、実は似た顔をした職業観があったんだと思いました😊


そして、
JAUさんの話が素敵すぎて、
そもそも自分が何を聞きたくて質問しはじめたのか、すっかり忘れてしまいました(笑)


また思い出したら教えてください💦
そしたらまたちゃんとした記事書きます😅

そして、協力していただきありがとう!
JAU先生😆✨


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