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二頭筋の形が左右で違ってしまうのはなぜか

ダブルバイセプスポーズで腕を曲げた時に、上腕二頭筋の形状が左右で異なっていることが気になったことはないだろうか。私はある。

ストイックにトレーニングに打ち込む人ほど、このような左右差には敏感になるはずだ。


具体的に言えば、利き腕の上腕二頭筋のピークが腕の中央にあるのに対し、そうでない方の腕(非利き腕)のピークが肘関節寄りになっているのではないだろうか。

あるいは、片方の腕の上腕二頭は丸い形状なのに、もう片方の上腕二頭筋は収縮させると尖ったような形状になる、なんてこともある。


右腕(向かって左側)の筋腹の丸さに対して、左腕(向かって右側)の筋腹は発達が遅れており、ピーク(頂点)がやや肘関節に寄っている。


このような差について、多くのトレーニーは「単純な筋肉量の差」と勘違いしやすく、「筋肉が増えれば解決する」と指導するトレーナーもいる。確かに筋肉量が増えれば目立ちにくくもなるだろうが、今年の大会出場を検討しているようなトレーニーは、そんな悠長なことも言っていられないだろう。

そもそも、このような左右差は、間違いなくフォームの左右差から生まれているものなのだから、「そのまま筋肉量を増やして目立たなくしろ」という指導方針は、指摘としてかなりズレているのではないかと私は思う。


今回はそんな、上腕二頭筋の左右差をどう埋めていくのかという話。

あなたも今すぐ鏡の前でダブルバイセプスをして、自分の上腕二頭筋のピーク位置を確認しよう。





◆肩甲骨の動きの左右差と調整


・肩甲骨の動作エラー例


一般的な傾向として、利き腕側の肩甲骨は比較的コントロールしやすく、非利き腕側はコントロールが難しい。


例えば、バーベルでアームカールをするとき、利き腕側の肩甲骨はしっかりと下制できているのに、非利き腕側の肩甲骨が挙上してしまっているなどの現象は、非常によく見られる。

このような差はトレーニングの場面以外に、以下のようなポージングなどでも感じられることが多い。


こちらの人物は左肩甲骨が挙上している。おそらく右利き。左肩甲骨が挙上しているため、左大円筋が弱く見える


他にも、バックラットスプレッドの時に片方の肩甲骨が挙上してしまうなど、バックポーズは鏡を見ながらの修正が難しいのでエラーが発生しやすい。


このように、客観的に写真で見るとその左右差は顕著にわかるのだが、これが自分のこととなると途端に認知が難しくなる。

先ほどのバーベルカールやポージングの例でもそうなのだが、これらの左右差を当の本人は認識できていない場合が多い。習慣的に「片側の肩甲骨が挙上している」という状況に慣れ過ぎているため、認識できないのだ。これは、自分の匂いを自分では認識できない事象に似ている。


さて、この左右差をどう解消するべきか。



・肩関節のコンディショニング


何はともあれ、まずはコンディショニングで肩甲骨の可動域を確保しつつ、適切に稼働できるようにしておかなければならない。

肩甲骨の動作に問題が生じる要因はそれぞれである。しかし、そんなことを言っていては記事を書けないので、パーソナルトレーナーとしてはあるまじき行為だが、以下にザックリとコンディショニングの方向性を伝える。


まず、僧帽筋の過緊張を解く必要がある。

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