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hidemaro2005
連続殺人事件のレシピ
「見ちゃったんですよ」
何事も大袈裟に伝える英子の話へ軽く返事をした。
「茶色や赤の……ああ!
皮を剥かれる姿を想像してごらんなさい。
剥き出しになった白肌や赤肌が無造作に板の上へ、無情だと思いました。涙が止まりません」
英子は小説家志望だっけ。
どうせオーバーに脚色したんだろう。英子の自分語りが長くなるのを避けた。
「肉を切るたび、血が滴るんです。
細切れにされて……そこまでしなくても。
そして、事もあろうか火を使ったんです!
火ですよ?どう思います?」
どうもこうも抽象的で、そんな連続殺人事件を目撃したならここで話さず、警察に通報しろよ。常識だろう?
返事、どうしようか。
どのみち警察案件じゃないだろう。本当さ、もっと面白い話がいいな。
「まるでカレーや肉じゃがを作る過程みたいですね」
こっちから先にオチを言ったら英子はどんな反応をするのか。
英子の口はパクパク動き、何も言えない様子。
「動物虐待を……」まで聞き、人としてのズレっぷりに本気で虫唾が走った。
