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 圧縮した空気が胸を撃ち抜いて、穴が空いたまま街を歩いているような、何かで埋めたいって欲がなくて、消えたいと思う。

 空は天気雨で、いつもなら太陽と反対を向いて虹を探すのに、目は前についているから前を見て歩いている。当たり前だけど、生きたいって意欲が足取りにない。

 つむじからつま先まで、流れ弾は無数に心へ目掛けて飛んできた。
周りは「痛いね、大丈夫」と慮られて、流れ弾が飛来したわたしも血を流しながら救護する。

 誰がわたしの手当をしてくれたんだろう。
穴が空いたままだから、きっと自業自得と誰の目にも止まらず、血が溢れた格好でその場を去る。

 すれ違い様に
「今、忙しいからごめんね」と声をかけられ、
また別の声は、被弾はわたしのせいだと咎める。

「痛い」と訴えても、別の話題が振られて、わたしは話を聞く係。

「話してごらん」と言われたって、どこから話していいか分からないよ。
話せるものなら話したいが、どこに始まりがあったのか、もう思い出せない。