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hidemaro2005
空港へ行って飛行機を眺めるとき。
挫けそうな自分を飛行機を見ることで、鼓舞してくる。
飛行機の離陸から着陸までは人生を収縮したような、投影して眺めている。
搭乗橋から離れた飛行機はよちよち歩き。
お尻がモコモコし、拙い機体に見え、上空のシャープな姿はそこにはない。
ゆっくり滑走路を歩む飛行機は人でいう、高校を卒業するまでの期間だと思う。
18〜24歳、学びのある勢いは離陸する前の飛行機で、大空へ飛び立とうと全力で翔け、機体は宙へ向かう。
社会人、そして老後は空にいる飛行機。
けして安定ばかりではなく、しかし不安定だけではない。気づけば足元へ雨雲があり、目的があるようなないような道なき航路を進む機体。
空路を楽しむなら、知識や教養があれば尚良い。
山脈や河口、海岸の特徴さえ知っていれば地図帳を目で追っていた実物が拡がり、富士山は富士山だと知っていたから眼下の麗しさが際立つ。
人生の終盤は足元のぐらつきから始まる。
次第に景色が大きく見え、具体的にどこを飛んでいるのか確認できる頃は、目的地の空港へ着陸態勢にある。
下降から着陸まで、なんと短いことか。
離陸よりあっけなく空の旅は終わる。
シートベルトを外し、急ぎ早で荷物を持つと新しい地へ足を運んでいる。
空港から、また新しい旅が始まる。
もしかすると人生は離陸から着陸までを繰り返しているかもしれない。
搭乗ゲートに並びながら、胸に迫る期待や焦り、不安まで、人生のサイクルになぞらえた感情に似ている。
気まぐれに思う、飛行機を見た備忘録。

