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ライブの記憶(12)〜ジェフ・ベック with スタンリー・クラーク

1985年のブルース・スプリングスティーンを挟んでしましましたが、時を1978年に戻しましょう。6月のヴァン・ヘイレン来日、次に行ったのは12月のジェフ・ベックでした。

私は決してギター小僧ではなかったのですが、ジェフ・ベックが来日となると、これは見届けなければと思ったのです。

当時のジェフ・ベックは、ベック・ボガート&アピスとして1973年にアルバムを発表しますが、ソロとなり、1975年「ブロウ・バイ・ブロウ」、1976年に「ワイアード」を発表していました。

「ワイアード」は、同級生の間でも貸し借りされていたように記憶しますが、ジャズ/フュージョンに寄った音楽で、私にはちょっと敷居が高いものでもありました。友人連中の中には、この頃からフュージョンに目覚めていったのもいたように思います。

この来日は3度目ですが、この時のメンバーの一人は、ベースのスタンリー・クラーク。私は不案内だったのですが、フュージョン界に詳しい友人に言わせると凄いプレーヤーだと。当初ドラマーは、レニー・ホワイトとアナウンスされましたが、後に上原ひろみとも共演する、サイモン・フィリップスに代わりました。キーボードにはトニー・ハイマス。

スタンリー・クラークは、1972年にチック・コリアらとリターン・トゥ・フォーエヴァーを結成。1975年の自身リーダー・アルバム「ジャーニー・トゥ・ラヴ」に、ジェフ・ベックが客演。そんな縁もあっての、来日ツアーでした。

1978年11月24日、大阪の会場は大阪府立体育館。大相撲で訪れたことはありましたが、コンサートは初めて。座席はアリーナ中ほどで、前列ではありませんでした。

ジェフ・ベックは、たたずまいといい、奏でる音といい、格好良かった。当日2曲目に演奏された“Star Cycle“、3曲目「ブロウ・バイ・ブロウ」からの“Freeway Jam“のスタジオ録音を聴くと、なんとなく当時の様子が蘇ります。“Star Cycle“は、すごく印象的な曲でしたが、当時は未発表曲。1980年のアルバム「ゼア・アンド・バック」に収録されます。

私にとってはスタンリー・クラークが衝撃でした。

前述の通り、無知だったので、ベースをこんな風に弾く人がいるのか! チョッパー/スラップ奏法なども駆使し、ベースというリズム・セクションというイメージだった楽器を、ギターのようにメロディを刻む楽器として縦横無尽に演奏する。

いやぁー驚きました。

改めて、セットリストを見ると、本編最後の“Rock'N" Roll Jelly“ 含む、13曲中4曲がスタンリー・クラークの作品。3曲目に演奏された“Goodbye Pork Pie Hat“は、ジャズ・ベースのチャールズ・ミンガスの曲で、ジェフ・ベックは「ワイアード」に収録していますが、スタンリー・クラークのレパートリーでもあります。

こうして見ると、ジェフ・ベックのスタンリー・クラークへのリスペクト、このコンサートが実質2人のジョイント公演だったことが分かります。

こんな風に描きながら、色々検索していたら、このサイトを発見しました。大阪ではないですが、本ツアーの“Star Cycle“の音源もアップされていました。本ツアーについても、私なぞよりは、しっかりレポートされています

*この時の音源は所持していないのですが、Apple Musicでプレイリストを作りました。二人の共演録音は“Journey to Love“だけですが、改めて楽しんでおります

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