【相場研究】MACD・RSI・出来高で見えた「次の資金流入先」|鉄鋼・エネルギー・商社・防衛に強さ
今回、MACD・RSI・出来高急増倍率を組み合わせたスクリーニングを実施しました。
今回のデータを見ていて、特に気になったのが、
「AI・半導体だけを見ていては、現在の相場の流れを見失うかもしれない」
ということです。
今回、強さが目立ったのは、
鉄鋼・非鉄金属
次世代エネルギー
総合商社
工作機械
防衛・重工
海運
ITシステム
通信・AIインフラ
などのテーマです。
一方で、半導体関連は銘柄によって強弱がかなり分かれています。
今回のスクリーニングでは、単純に「上昇している銘柄」を探すのではなく、
MACDは上向いているのか?
RSIはどの程度なのか?
出来高は増えているのか?
という3つの視点から、現在の資金の向かう先を確認していきます。
まず注目したい「RSI70超」の銘柄
今回のスクリーニングで最初に目につくのが、RSI70を超えている銘柄の多さです。
主な銘柄は、
日本製鉄(5401):RSI79.6
日立製作所(6501):RSI76.1
楽天グループ(4755):RSI73.6
岩谷産業(8088):RSI72.3
オークマ(6103):RSI71.0
伊藤忠商事(8001):RSI70.3
三菱マテリアル(5711):RSI70.3
となっています。
RSIは一般的に70を超えると「買われすぎ」と判断されることがあります。
ただし、
RSI70=すぐに下落する
という意味ではありません。
強い上昇トレンドでは、RSI70を超えた状態が続くこともあります。
今回のようにMACDもプラスで、「上昇トレンド継続中」と判定されている銘柄の場合、
「買われすぎ」ではなく「それだけ強く買われ続けている」
可能性もあります。
もちろん、RSIが高い銘柄は短期的な利益確定売りには注意したいところです。
① 鉄鋼・非鉄金属がかなり強い
今回、最も目立ったテーマのひとつが素材関連です。
日本製鉄(5401)
日本製鉄(5401)は、
RSI:79.6
MACD乖離幅:5.761
出来高急増倍率:1.48倍
となっています。
今回のスクリーニング銘柄の中でも、RSIはトップクラス。
テクニカル判定も「上昇トレンド継続中」です。
鉄鋼株は景気敏感株の代表格ですが、こうした銘柄が強くなっていることは、相場全体を見るうえでも重要です。
JFE(5411)
JFE(5411)も、
RSI:69.7
MACD乖離幅:6.861
出来高急増倍率:2.12倍
となっています。
日本製鉄(5401)だけではなく、JFE(5411)にも強さが出ています。
単独銘柄ではなく、
「鉄鋼というテーマ全体に買いが入っているのか」
を確認しておきたいところです。
三菱マテリアル(5711)
さらに注目したいのが三菱マテリアル(5711)です。
RSIは70.3。
そしてMACD乖離幅は109.457となっています。
さらに住友金属鉱山(5713)も、
RSI:63.5
MACD乖離幅:219.331
上昇トレンド継続中
です。
鉄鋼だけではなく、
鉄鋼→非鉄金属
へと資金が広がっている可能性があります。
② エネルギー関連にも強い資金流入
もうひとつ注目したいのがエネルギー関連です。
岩谷産業(8088)
今回、かなり気になったのが岩谷産業(8088)です。
RSI:72.3
MACD乖離幅:14.106
出来高急増倍率:4.41倍
となっています。
特に注目したいのが出来高です。
4.41倍。
これは今回の一覧でもかなり大きな数字です。
単純に株価が上昇しているだけではなく、
普段よりかなり多くの売買が発生している
ことが分かります。
三井海洋開発(6269)
さらに三井海洋開発(6269)は、
RSI:54.3
MACD乖離幅:25.619
出来高急増倍率:5.25倍
でした。
RSIだけを見ると、まだそれほど過熱していません。
ところが出来高は5倍超。
ここが面白いところです。
岩谷産業(8088)のような「すでに強い銘柄」と、三井海洋開発(6269)のような「出来高が急増している銘柄」を分けて見ることで、
現在の資金流入と、これからの資金流入候補
を区別できます。
③ 総合商社にも強さ
今回、総合商社もかなり良い状態です。
伊藤忠商事(8001)
伊藤忠商事(8001)は、
RSI:70.3
MACD乖離幅:6.313
上昇トレンド継続中
です。
RSI70超ということもあり、かなり強い状態です。
三菱商事(8058)
三菱商事(8058)は、
RSI:59.1
MACD乖離幅:8.417
上昇トレンド継続中
となっています。
三井物産(8031)
そして今回、特に注目したいのが三井物産(8031)です。
RSI:55.9
MACD乖離幅:2.537
出来高急増倍率:1.46倍
本日ゴールデンクロス
となっています。
伊藤忠商事(8001)のような高RSI銘柄だけではなく、三井物産(8031)のようにMACDが新しく好転した銘柄も出てきています。
つまり、
「すでに上昇している銘柄」
だけではなく、
「これから上昇トレンドに入る可能性がある銘柄」
にも目を向けたい局面です。
④ 工作機械にも変化
今回もうひとつ面白いのが工作機械です。
オークマ(6103)
オークマ(6103)は、
RSI:71.0
MACD乖離幅:54.482
クロス直後(2日前)
となっています。
すでにRSIはかなり高いものの、MACDのクロス直後という点が注目です。
DMG森精機(6141)
一方、DMG森精機(6141)は、
RSI:51.3
MACD乖離幅:8.765
出来高急増倍率:2.60倍
上昇トレンド継続中
です。
こちらはRSIがまだそれほど高くないにもかかわらず、出来高が2.6倍。
つまり工作機械では、
オークマ(6103)=すでに強い
DMG森精機(6141)=資金流入を確認したい段階
というように、銘柄によって局面が違います。
同じテーマの中でも「時間差」が発生している可能性があります。
⑤ 防衛・重工は「全部が強い」わけではない
防衛関連も確認してみます。
今回、
日本製鋼所(5631)
RSI51.6
MACD乖離幅32.048
クロス直後(2日前)
豊和工業(6203)
RSI51.1
MACD乖離幅10.8
クロス直後(1日前)
日本アビオニクス(6946)
RSI57.3
MACD乖離幅112.172
上昇トレンド継続中
石川製作所(6208)
RSI53.8
MACD乖離幅16.775
上昇トレンド継続中
などが確認されています。
一方、
川崎重工業(7012)はRSI48.8でシグナルなし。
IHI(7013)もRSI48.1でシグナルなしです。
つまり、
「防衛関連が全部強い」わけではありません。
むしろ現在は、
防衛という大きなテーマの中でも、個別銘柄に資金が分散している
と考えたほうがよさそうです。
⑥ ITシステム関連では大型株が強い
IT関連では日立製作所(6501)が目立ちます。
日立製作所(6501)
RSI:76.1
MACD乖離幅:72.708
上昇トレンド継続中
かなり強い状態です。
NEC(6701)も、
RSI:63.6
MACD乖離幅:18.109
上昇トレンド継続中
となっています。
富士通(6702)もRSI58.8で上昇トレンド継続中。
つまりITシステム関連では、
日立製作所(6501)
NEC(6701)
富士通(6702)
と複数の大型株で上昇トレンドが確認されています。
前回のスクリーニングでは中小型IT・DX銘柄にも資金流入が見られましたが、今回は大型IT株にも強さが出ています。
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