「韓国家庭料理でわいわいワイン会」&「チリワインでわいわいワイン会」
復刻版「清八のちりとてちん」その95
「韓国家庭料理でわいわいワイン会」(2010.4.25)
清八でございます。
拙宅で、年3、4回続けている「わいわいワイン会」の26回目を4月17日に開催できました。今回のテーマは、ボルドーの赤と韓国料理のコラボとしました。このコラム内で何度かソウル市内の飲食店や料理のレポートをさせていただきました。私は、国内でもソウル市内でも焼肉料理店やカルビ専門店に入ったことも試食する事もありませんでした。元々、焼肉料理が好きでないことと、個人的に焼肉料理が韓国を代表する料理ではないのでと、疑問を抱いていたからでした。テレビで韓国歴史ドラマが毎年のように放映されてくると、その調理・飲食場面から本来の韓国料理に興味を抱くようになり、ますます焼肉から離れていきました。昨年の10月、東京・赤坂見附の「古家庵」でいただけた「カムジャタン(じゃがいもと豚の背骨鍋)」の味が忘れられず、和歌山県田辺市にある韓国家庭料理「南島(ナミソン)」のオモニに頼んでクール宅急便で送っていただき試食してみた事は、このコラムの92号で書かせていただきました。今回のボルドー赤との組み合わせですが、ある事情がありました。
実は、姪の結婚祝いのお返しギフトの中にボルドー6本セットがあり、経費節約の折、これを活用しようと考えたのです。もう一つ、いつもワインをセレクトして送っていただいている高山市の「坂本酒店」のジュニアがチリへ某ワイン雑誌から依頼され、ワイン取材と地質学の勉強のために長期出張で不在という理由もありました。この坂本雄一氏は、今月出版されている「テロワール 大地の歴史に刻まれたフランスワイン(ヴィノテーク社)」(画像①)の監訳を依頼され、実現させた方なのです。

という訳で、ギフト用の赤ワインなので、あまり期待も出来ませんし、試飲もしたことがなく不安だせけでしたが、試してみました。
①Bordeaux Chateau Haute Brande 2007(画像②)
※昨年、シャトー巡りで滞在したボルドー市内のスーパーでは4ユーロの棚にありました。

②Bordeaux Chateau La Carbonniere 2007(画像③)

③Cotes de Bourg Chateau Les Hermats 2006(画像④)
※コート・ド・ブールは、赤よりも黒味がかった紫色で、熟成された果実の香りでした。

④Bordeaux Superrieur Chateau Margerots 2001
⑤Bordeaux Superrieur Chateau La Roudier 2000(画像⑤)
※ボルドー・シュペリウールは、樹齢の古い樹の葡萄から選ばれており、カシスや木苺、スミレなどのアロマが含まれていて、とても優雅な雰囲気にさせてくれました。

⑥Permieres Cotes de Bordeaux Chateau Materre 2004
※プルミエール・コート・ド・ボルドーは、険しく日照に恵まれた斜面の葡萄でつくられているため、半甘口で柑橘・花梨・桃などの香りがありました。
今回の6本は、ボルドー現地ではテーブルワインだと思います。たぶん4~7ユーロ位で、毎日、ワインを楽しめるレベルではないでしょうか。特に渋みもなく、肉料理やジビエ料理に合わせた重さもなく、実に日本人向けの旨さと価格レベルではないでしょうか。大都市のフランス料理店やワインバーで非常に重厚な強いワインを提供されているお店が多いのですが、もっとワインとワインに合わせた料理を普及させるためには、このくらいのワインが日本人にはちょうど良いのではないのかと、勝手に判断してしまいました。
ところで、今回の肴です。
①カムジャタン(じゃがいもと豚背肉の煮込み)(画像⑥)
※白菜、きのこを入れてもおいしいと言われたので、しめじを入れてみました。締めは、残ったスープにご飯を入れての雑炊となりました。

②サムゲタン(参鶏湯)(画像⑦)
※鶏を丸こどでは食べせれない方がおられたので、身をほぐして、スープを別にしたところ、大好評でした。

③小女子(こうなご)の天ぷらとキャベツサラダ(画像⑨)

④アサリの酒蒸し
⑤カクテキ
⑥若竹煮
せっかくの韓国家庭料理なので「二東マッコリ(画像⑨)」も用意しました。

どこが、韓国家庭料理とボルドーワインのコラボやねん、とお叱りをいただくような内容でしたが、テーブルワインと家庭料理。これが「わいわいワイン会」の雰囲気なのです。お疲れさまでした。
「チリワインでわいわいワイン会」(2010.6.16)
清八でございます。
拙宅で、年3、4回続けている「わいわいワイン会」の27回目を5月22日に開催できました。今回のテーマは、飛騨フレンチとチリワインのコラボとしました。実は、ここ数年自宅での晩酌ワインはチリワインの紙パック「モンテ・スール赤」が定番となっています。値段が一番の理由ですが、カベルネソーヴィニヨン60%、メルロー40%のバランスがとてもよく感じられ、飲んできました。
また、これまでの沖縄ツアーで地元のスーパーに立ち寄ることが多かったのですが、ワインコーナーにチリワインが多く置かれ、その値段と種類の多さに関心をもっていました。いつもワイン会用のワインをお願いしたいる高山市の坂本酒店のジュニアが某雑誌の依頼を受け、チリへ研修旅行に行かれるとの情報が入ってきました。あの大地震の後です。現地からのメールも含めて、帰国後のワインレポートに非常に期待をしておりました。そこで、せっかくならと坂本酒店内でのワイン会をお願いしたのですが、都合がつかず、鈴蘭高原内のペンションを紹介され「ペンションでわいわいワイン会」が実現したのです。メンバーは山歩きの仲間ですので、高山市位山の「飛騨匠の道(画像①)」を約8キロ歩き、初めてのペンションでの宿泊とワインセミナーとしました。参加者は13名でした。

先ずは、チリワインの基本情報です。チリは、ワイン用の葡萄とワインづくりに適していたのでしょうか。私もチリワインを実際に飲むようになってから勉強したのですが、非常に環境が良い土地なんだそうです。南緯30~40度付近に広がるセントラル・ヴァレリーと呼ばれる地域は、地中海性気候で四季の変化があるのですが、ただし、長い夏に降水量が極めて少ない乾燥した夏が特徴で、昼夜の気温差が20度近くという、葡萄の生育には理想的な環境なんです。東をアンデス山脈、西を太平洋、南をパタゴニアの氷河、北をアタカマ砂漠に囲まれ、地形的に隔離された国土は病害虫の侵入を受けにくい土壌となっているというのです。チリでのワインづくりの歴史を読むと、19世紀半ばにヨーロッパ各国で葡萄の木を食べる害虫フィロキセラが大量発生、壊滅的な被害をもたらします。自国で職を失ったワイン職人たちが新大陸に渡り、製造工程での品質レベルが大きく進捗するきっかけとなったようです。現在でも、このフィロキセラの被害に遭っていない世界でも唯一の国であるため、150年前にヨーロッパで消えてしまった品種が代々栽培されている聖域のような産地だとも言えます。
さて、今回の7種類のチリワインです。スパークリングからデザートワインまで、いずれも初めて体験するものばかりでした。以上の内容は、講師の坂本雄一氏(画像②)から教えていただきました。


当日のメニューです。
①「飛騨牛そぼろの生春巻き」(画像④)

②「オードブル」(画像⑤)

③「蕗味噌焼き豆腐と蕨のたたきのせ」
④「チーズと清見町猪の自家製燻製」
⑤「クレソンのおひたし」
⑥「こしあぶらとスモークサーモンの手毬寿司」
⑦「こしあぶらの佃煮」
⑧「自家製ベーコンといろいろ野菜スープ」(画像⑥)

⑨「あまごのフリット山菜のせ(山ウド・こしあぶら・タラの芽・アズキ菜)」(画像⑦)

⑩「牛ひれ肉の赤ワインソースいろいろ野菜添え」(画像⑧)

⑪「アールグレイの焼きたてプディング」
⑫「コーヒー」
今回は、以上のコースに、追加で坂本酒店さんからチーズ3種類を持ってきていただけました。
ブティアグールという羊のチーズで、花びら状に削って食べるのだそうです。しかも、高山のトラン・ブルーさんのバゲットまで用意していただけました。(画像⑨)

トラン・ブルーの成瀬シェフは、ベーカリーワールドカップ「クーブデュモンド」で世界第三位となられた実力者で、浜松市中央区富塚のブーランジェリー・カセルさんのお師匠さんなのです。
今回、鈴蘭高原のペンション「YESNO」での宿泊とワイン会という企画でしたが、用意していただいた料理がどのワインにも合って大満足の一夜でした。翌日は、朝から雨、傘をさしての高山観光となりましたが、早々に移動、坂本酒店でお昼を兼ねて、山菜とチーズで昼間のワイン会となってしまいました。運転手さん、ごめんなさいでした。年に一度の、泊りでの「わいわいワイン会」。いつまでも続けたいものです。
いにしえの匠街道
https://www.gero-spa.net/wp-content/uploads/2022/06/takuminomiti.pdf
ペンションYESNO
https;//www.hidatakayama.or.jp/stay/detail_4305.html
坂本酒店 https://www.waiwai-wine.com
