【東京・西新井大師】風鈴の音に、心がほどける夏の休日|看護師のひとやすみ
7月のある日、東京・足立区の西新井大師へ行ってきました。
三大厄除けとして知られるお大師さまです。実は前から、写真では何度も見ていました。でも実際に山門の前に立つと、ネットで見るのとはまるで違う。想像よりずっと雄大で、大きくて、うまく言えないのですが「神聖なもの」に包まれるような感覚がありました。

画面越しに知っているつもりになっていたものが、本物の前ではあっさり塗り替えられる。この感覚、久しぶりでした。
境内は、風鈴の音で満ちていた
ちょうど風鈴祭りが開催されていて、境内のあちこちに風鈴が吊るされていました。

風が抜けるたび、いくつもの風鈴がいっせいに鳴る。チリン、チリンと重なる音が本当に風情があって、聴いているうちに、ざわざわしていた気持ちがゆっくり揺らいで、ほどけていくのがわかりました。
不思議なもので、暑さまで和らぐんです。気温が下がったわけではないのに、音が涼しい。「風鈴は音で涼をとる道具」と昔の人は言いますが、あれは本当ですね。
「音に耳を澄ます」は、いちばん手軽な休息
精神科の看護師として16年働いてきて思うのは、心が疲れているときほど、頭の中が「音」でいっぱいになっているということです。やらなきゃいけないこと、言われた一言、明日の予定——。
そういうとき、外の音にただ耳を澄ます時間は、思っている以上に効きます。風鈴でも、波の音でも、木々のざわめきでもいい。耳を外に向けている間、頭の中のおしゃべりは少しだけ静かになります。
道具もお金も要りません。夏の間なら、風鈴の音を聴きに出かけるだけでいい。冷房の効いた部屋から一歩出る価値は、ちゃんとあります。
御朱印は、もらわずに帰りました
じつは今回、御朱印はいただかずに帰ってきました。
忘れたわけではありません(……半分は忘れていたかもしれません)。でも帰り道に思ったのです。「また来る理由が残ったな」と。
一度で全部を済ませてしまわない。楽しみを少し先に残しておく。これも、心を長持ちさせるコツのような気がしています。
おわりに
厄除けのお参りというと「悪いことが起きませんように」とお願いする場所、というイメージがあるかもしれません。
でも実際に行ってみて感じたのは、頑張りすぎている人が、いったん肩の荷を下ろす場所でもあるんだな、ということでした。大きなものの前に立つと、自分の悩みが少しだけ小さく見える。風鈴の音が、それをそっと後押ししてくれる。
暑さで心までバテそうな日は、風鈴の音を聴きに、お大師さまへ。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
看護師をしながら、医療・登山・暮らしのことを綴っています。記事が少しでもお役に立てたら、応援していただけるととても励みになります。いただいたサポートは、次の記事を書く力にさせていただきます😊