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「もうほっといて!」と怒っていた86歳の義母が、今「寂しい」と泣いている理由。


 義母の畑の「名バディ」が旅立って。
私の義理の母は、熊本県人吉市に暮らす86歳。
実は先日、お義母さんの生活を(良くも悪くも?)彩っていた、近所の同い年の大親友(男性)が、あっという間に天国へ旅立ってしまいました。
彼は、お義母さんの庭の畑をそれはそれは一生懸命手伝ってくれる、絵に描いたような「良い人」でした。
お義母さんが植えたこともない珍しい野菜の苗をどこからか持ってきては植え、頼まれてもいないのにどんどん畑の面積を広げ……。おかげで我が家にも、毎回美味しいお野菜が届いていたのです。
私たち家族からすれば、「毎日来て手伝ってくれるなんて、神様みたいな人だね!」と大感謝だったのですが、当のお義母さんはというと、会うたびにこう愚痴をこぼしていました。
「もう!毎日毎日、朝早くからやってきて、勝手に苗は植えるし、畑は広げるし! 本当にもう、ほっといて欲しいわ!」
それはもう、なかなかの熱量で「迷惑だ」と怒っていたのです。
ところが、です。


その彼は、本当に亡くなるギリギリの直前まで、お義母さんの畑で楽しそうに作業をしてくださっていたのですが、ある日突然、文字通り「あっという間」に逝ってしまわれました。
すると、どうでしょう。
あんなに毎日「ほっといて!」と怒っていたお義母さんから、今度は毎日、我が家に電話がかかってくるようになったのです。
「寂しくて寂しくてたまらん…」
「畑も、自分一人じゃ何にもできないって気づいたのよ…」
受話器の向こうでシュンとしているお義母さん。
……いや、お義母さん。可哀想だけど、可哀想なんだけどね?
あ・れ・ほ・ど「迷惑だ!」って言ってたの、丸ごと忘れてませんかーーー!?
連日ものすごいボリュームの愚痴を聞かされていた私としては、今さら「寂しい、寂しい」と泣きつかれましても、かける言葉が見つかりません。
実は文句を言い合える相手がいることが幸せだったんだなぁ…と。お義母さんの変わり身の早さに、呆れを通り越して感動すら覚えている今日この頃です。でも、これって私も歳をとったら同じことをやっちゃうのかも。明日は我が身、気をつけねば。
何はともあれ、お義母さんの文句にもめげず、最後まで一生懸命に畑を耕し、お義母さんによくしてくださった彼は
天国で今頃、「ほら見ろ、やっぱり俺がいないと寂しいんだろ?」って、ニヤニヤしながら美味しいお酒でも飲んでいてくれたらいいな、と思います。
最高の相棒へ、心からの感謝をこめて。

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まめこ チャレンジして見て良かったと思えてくると思います。 宜しくお願いします。今後の励みになります。