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cocoro_no_koe
有給申請を出しただけなのに、トイレで小躍りした。
こんにちは、旅の途中です。
今日、10月の台湾旅行のために有給休暇の申請を出した。
毎年のことなのに、今年も緊張した。
申請書を持ったまま、
「今かな…。」
「やっぱり忙しそう。」
そんなことを何度も繰り返して、なかなか声をかけられない。
心臓はバクバク。
たった一枚の紙を出すだけなのに、こんなに緊張するなんて、自分でも笑ってしまう。
意を決して申請書を出した。
「お願いします。」
その一言を言えた瞬間、張りつめていたものが一気にほどけた。
そのままトイレに行って、誰もいないのを確認して、小さくガッツポーズ。
思わず小躍りした。
「やったー!」
心の中では何度も叫んでいた。
まだ休みが決まったわけでもない。
飛行機もホテルも予約していない。
それなのに、今日は何でも許せるような気分だった。
会社で嫌なことがあっても笑って流せそうなくらい、ご機嫌だった。
旅行って、不思議だ。
行っている時間ももちろん楽しい。
でも私は、それ以上に待っている時間が好きなのかもしれない。
「あと何か月。」
「飛行機はいつ取ろう。」
「現地では何を食べよう。」
そんなことを考えている時間が、毎日を少しだけ楽しくしてくれる。
私にとって旅行は、出発の日から始まるものじゃない。
有給申請を出した、その瞬間から始まる。
だから今日は、私の台湾旅行のスタートの日。
今日も、私は旅の途中。
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