50代になってからの旅は、21歳の頃とは全然違った
こんにちは、旅の途中です。
新婚旅行でヨーロッパへ行ったのは、21歳の時だった。

この時は、30年後にまた夫婦で海外を旅しているなんて想像もしていなかった。
イギリス、フランス、ドイツ、スイス。
初めて見る景色ばかりで、とにかく楽しかった。
でも実は、その時の私たちには余裕があったわけではない。
親に借金をして行った旅行だった。
しかも私は妊娠中。
今思えば、ずいぶん思い切ったことをしたと思う。
それでも、どうしても行きたかった。
若かったからできた無茶だったのかもしれない。
でも、あの時行って本当に良かったと思っている。
子どもが生まれてからは、毎日が子育て中心だった。
仕事、家事、育児。
気が付けば一日が終わっている。
海外旅行なんて、とても行けなかった。
そんな時、時々新婚旅行の写真を見返していた。
ロンドンの街並み。
パリの景色。
スイスの山々。
「あの時楽しかったな」
そう思うだけで、少し元気が出た。
今思えば、あの旅の思い出が子育て中の私を支えてくれていたのかもしれない。
そして50代になった今。
子どもたちは独立し、再び夫婦二人で旅に出るようになった。
北欧。
ニューヨーク。
ドバイ。
台湾。
そしてトルコ。

若い頃とは違うけれど、旅は今も私に新しい景色を見せてくれる。
若い頃と同じように海外へ行っているのに、旅の楽しみ方はずいぶん変わった。
以前は「せっかく来たんだから」と予定を詰め込んでいた。
一つでも多く観光地を回りたかった。
でも今は違う。
疲れたら休む。
カフェでのんびりする。
景色を眺める。
港で猫と遊ぶ。
そんな時間が好きになった。
以前は「何を見るか」が大事だった。
今は「どう過ごすか」が大事になった。
体力は確実に落ちている。
でも不思議と、旅の満足度は今の方が高い気がする。
若い頃は未来ばかり見ていた。
仕事も、子育ても、将来のことも。
いつも何かを追いかけていた。
でも50代になってからは、「今」を楽しめるようになった。
旅先で飲む一杯のお茶。
夫婦で眺める夕暮れ。
何気ない会話。
そんな時間がとても愛おしい。
21歳の時の旅が、子育て中の私を支えてくれた。
そして今の旅は、これから先の私を支えてくれる気がしている。
旅の価値は、その時だけじゃない。
何年も経ってから、自分を励ましてくれることがある。
だからこれからも、行きたい場所にはできるだけ行こうと思う。
未来の自分への贈り物として。
もし21歳の私に会えるなら言いたい。
たくさん悩むし、思い通りにならないこともある。
子育てで必死になる日もある。
将来が不安になる日もある。
でも大丈夫。
50代になったあなたは、思っていたよりずっと幸せだよ、と。
今日も、私は旅の途中。
【次回予告】
「無理しない旅」の快適さを知った今だからこそ、お話ししたい夫婦の歴史があります。
明日は少し寄り道をして、エッセイ**「離婚も考えた私たちが、今は一番の親友になった話」**をお届けします。
そして明後日からは、いよいよ**「トルコ旅行7日目 🇹🇷 最終日」**の連載が再開します!旅のフィナーレに向けて、まずは明日の夫婦のストーリーも見届けていただけたら幸いです。
