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大田神社を歩いて

宿舎近くの大田神社を歩いて

単身赴任の生活の中で、
休日は少しでも外へ出て気分を
変えるようにしています。

そんな散歩の途中、
宿舎の近くに「大田神社」
という名前を見つけました。

歴史を感じさせる佇まいに惹かれ、
ふらりと足を運んでみたら
思わぬ発見がたくさんありました。

自炊中心の暮らしと
現場仕事に追われる日々ですが、
こうして神社に立ち寄ると、
不思議と背筋が伸びる気がします。🍃

大田神社の歴史

大田神社は創立年代が
はっきりしていないものの、
大治年間(一一二六~一三〇〇年頃)に
若槻伊豆守によって
社殿が再建されたと伝わります。

境内には樹齢千年を超える槻の木で
彫られた狛犬や唐獅子があり、
その彫刻を手掛けたのは
武田常蔵という人物だそうです。

凄い迫力です。

祭神は大鞆和気尊。

境内社として
猿田彦神社、伊勢社、若宮八幡宮、
稲荷社、香水宮、金比羅社
などが並び、
小さな空間ながらも多彩な神々を
祀る場所になっていました。

歴史の重みと木の温もりが同居していて、
宮大工としても興味深く、
時間を忘れて眺めてしまいました。

変わった鳥居との出会い

参道を進むと、
まず目を引いたのは鳥居でした。

小さな鳥居なのですが、
なんと唐破風(カラハフ)が付いていたのです。

唐破風は寺院や社殿の装飾によく見られますが、
鳥居に付いているのはかなり珍しい。

その姿に「おお」と声が出てしまいました。

限られた予算や地域の特色の中で、
こうした独自の工夫が
加えられることがあります。

現場で木を扱う自分にとっては、
職人の遊び心と地域の信仰が
形になったようで面白く感じました。✨

拝殿の屋根に思うこと

拝殿を眺めていると、
今は銅板葺ですが、
かつては茅葺屋根だったのだろうと分かります。

屋根の勾配や残された造りを見ると、
昔の姿が目に浮かんできました。

茅葺から銅板葺に変わる過程には、
維持管理の大変さや時代の流れがあり、
地域の人々の選択が刻まれています。

木造の建築物は、ただの建物ではなく、
暮らしの歴史そのもの。

単身赴任の身としては
「自分の今の暮らし」も、
やがてはこうして小さな歴史の一部に
なるのかもしれないと感じました。

帰り道の発見 米澤家住宅

神社を後にし、
歩いていると「米澤家住宅」
という古い邸宅を見つけました。

残念ながら中には入れない様子でしたが、

地元の豪農か名家だったのでしょうか。

こうして偶然に文化財や古民家を
見つけるのも散歩の楽しみです。

休日に出会った建物たちが、
仕事へのモチベーションを
静かに高めてくれました。

小さな発見が支える日々

宮大工として建物を見る目と、
単身赴任での暮らしを送る目。

二つの視点があることで、
ただの散歩が深い時間に変わります。

大田神社の鳥居も、
拝殿の屋根も、
米澤家住宅の佇まいも、
きっと見過ごしてしまえば
それまでの景色です。

けれど立ち止まって眺めてみると、
そこには確かな歴史と人々の
手仕事が息づいていました。

今日もまた、
自炊をしながら、その余韻を噛みしめています。✨

おわりに

単身赴任の暮らしは、
どうしても日々の繰り返しになりがちです。

けれど少し歩いてみれば、
思わぬ発見があり、
自分の中の好奇心を
揺さぶってくれるものに出会えます。

仕事も暮らしも、
自分の目と足で
確かめながら進めていきたい。

大田神社で感じた静けさと力強さは、
そんな気持ちを後押ししてくれました。

明日もまた、
丁寧に自炊をして、現場へ向かいます。


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