オンライン・デスカフェ― 映画『ほどなく、お別れです』をテーマにした対話から見えたもの ―
1. はじめに
昨日の夜、私たちは2か月に一度開催しているオンライン・デスカフェを行いました。参加者は、スタッフ3名と私たちと個人的なつながりのある方々です。今回のテーマは、映画『ほどなく、お別れです』の内容に関連した問いをもとに進めました。
デスカフェは「死」を話題にしながら、人生や価値観を語り合う場です。重くなりすぎず、しかし本質的な対話が生まれるのが魅力です。
2. 友人が生み出す「問い」の力
このデスカフェは、私を含む3名で企画していますが、毎回驚かされるのは、友人が短時間で“問い”を生み出すことです。
一つの出来事を「他者の視点」と「自分の視点」から考える構造しています。参加者が自然と多様な価値観に触れられるようにしています。
3. 問い1:
「あなたは仕事関係のお付き合いでお葬式に参列しています。
棺の中にいるはずの人が、式場の入口に立っていて、あなたに話しかけようとしています。 さて、あなたはどうしますか?」
この問いに対して、参加者からはさまざまな反応がありました。
「話を聞く」
驚きながらも耳を傾ける
相手の思いを叶えるために聞く
「知らないふりをする」
相手との関係性によっては距離を置く
現実を受け止めきれないため避ける
同じ状況でも、立場や性格によって行動が大きく異なることが浮き彫りになりました。
4. 問い2:
「あなたは突然亡くなり棺の中にいます。
幽体離脱して外に出ると、一人だけあなたに気づいた人がいました。 その人に“ひとつだけ”メッセージを託せるとしたら、誰に何を伝えますか?」
私自身は夢も希望もない答えとして、 「サブスクの課金解除をお願いしたい」 と答えました。
しかし参加者の中には、
エンディングノートに銀行のパスワードまで記してあり、心配事がない
次世代に残したいメッセージがある
約束した仕事があるので、達成できないとしたら、関係の同志に謝る
など、より人生の整理や継承に関わる深い答えが多く出ました。
この対話を通して、私自身も「次世代に何を残したいか」という視点に自然と向かっていきました。
5. エンディングノートの重要性
今回の2つの問いを通じて強く感じたのは、 エンディングノートを作成することの大切さです。
私もノート自体は持っているものの、ほとんど書けていないのが現状です。お寺で書く企画もしたことがあるのに・・・。 しかし、デジタル情報や日常の契約、伝えたい思いなど、 「書いておけばよかった」と後悔しないための準備は、 やはり必要だと実感しました。
6. おわりに
今回のデスカフェは、比較的やわらかい問いでありながら、 参加者それぞれの価値観や人生観がにじみ出る有意義な時間となりました。
今後もオンライン・リアルの両方で、 この対話の場を継続していきたいと思っています。
