「皆既月食」を見て
夜中に起きてみると
月が欠け始めていた。
満月の右上部が地球の
影に食われている。
月が地球の影に入り込む、
「皆既月食」の始まりだ。
妻は午前3時過ぎに
ほぼ影となった月を見た。
影に入っても月は
うっすらと見える。
赤黒く輝く少し不気味な
月食の月である。
月食は古の日本では穢れ、
転変地異、社会動乱など
悪いことが起きる兆しと
人々に怖れられた。
赤黒く染まった
「皆既月食」の月は
「ブラッドムーン」、
「血の月」とも呼ばれた。
古代インカ帝国の言い伝えでは
豹が月を襲うことで起きる、
中国では龍が月を食べる、
北欧では狼が月を飲み込むと。
しかし現代では天体ショー、
かつては天皇が簾を垂らして
光を遮っていたというが、
今では神秘的でエキゾティックだと
ひと目でも見たいともてはやされている。
