デニーロ「ミッドナイトラン」

男臭く人間味あるジャックを演じた
「ミッドナイトラン」のロバート・デニーロ。
40歳半ばのデニーロは役者としての脂が乗りきって、
惚れ惚れするほどの男惚れするいい男。

ジャックは逃亡犯の懸賞金を稼ぐバウンディハンター。
マフィアの金を奪ったデュークをニューヨークで確保、
期限内にロスまで無事につれてくれば賞金がもらえる。
会計士のデュークはマフィアの犯罪データを握っていた。

バラされては困るマフィアはデュークの命を狙う。
重要な証拠を握るデュークの身柄はFBIも確保したい。
しかもジャックと同じ稼業の男がデュークの賞金を狙う。
ジャックは度々の窮地を逃れてデュークをロスに運ぶ。

ハラハラドキドキのカーチェイスあり、頭脳戦あり。
律儀なジャックは約束を果たそうと懸命に働く。
そんなジャックに徐々に惹かれていくデューク。
逃げ回っているうちに二人の男に友情が芽生える。

このあたりの物語の展開と人情の絡みが実にいい。
ジャックはデュークの手錠を解いて解放する。
ロスまで連れてくるのが仕事なのだからそれは達成。
デュークはジャックにマフィアから奪った金を渡す。

最後はお互いに「サノバビッチ」と言い合う。
“Son of Bitch”の意味は淫売の子、売春婦の子。
だがここでは「クソ野郎、バカ野郎」の意味だ。
そう言って笑い合える男同士こそ最高である。
「ミッドナイトラン」、痛快な映画だった!

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