タランチュラ事件

いつものように
朝の公園を散歩していたら、
何だか物々しい雰囲気。
制服のおまわりさんが
草むらを何か探している。
それを見ている刑事風の男たち。

近寄ってみたら、
毒グモが潜んでいる、
それもタランチュラだという。
「えええっ」と驚く私に
「もう捕まえましたが」と
透明のケースを指差す。

「ゲゲゲッ」、
どでかいクモがいる。
毛に覆われたタランチュラ。
毛蟹の小さな感じで
茶色に縞模様。
脚が長そうでたくさんある。

きっと猛毒だろうと思ったら、
大した毒はなく、噛まれても
死ぬことはほとんどないらしい。
ただし毛を飛ばすこともあり、
目に入ると失明の畏れも。
脚は8本、蝕肢が2本ある。

タランチュラのその名は
イタリアのタラントが由来。
16世紀から17世紀にかけて、
タランチュラが出現し、
歌などになりそれを
タランティズムと呼んだと。

ハチよりも毒がないから
ペットにする人も多いらしい。
2万円くらいもするという。
「おまわりさんのいいバイトね」と
ラジオ体操のオバちゃんたちは笑う。
ヤフオクなどに出すのだろうか?

それにしても見た目は凄い!
ジョロウグモなどより
はるかにでかいし恐ろしい。
噛まれたら即死に思える。
しかしこのタランチュラを
食べる輩もいるようだ。

串の丸焼きを見たが味は、
牛や鶏のレバーのようであり、
蟹ミソのようでもあるという。
やはり毛蟹に似ているのか。
丸焼きを潰して粉状にして、
まぜごはんにもするという。
恐るべし、昆虫食!