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inainaco
詩 緑の綿雲
晴れた日に、青空を背にして、風を少し浴びつつもそこでじっとしている緑の木々が、綿雲のように思えてくる。
こんもりと緑が膨らんでいて、それが雲の丸っこい厚みのように思えてくる。
時折強い風が木々に吹き付けては、ぶわっと揺れ始める。
その柔和に揺れ動く姿が、海綿がぶよぶよと揺れ動く様に似ている。
晴れた日に、光が満ちている世界で、青空を背にして立っている木々は、何だか遠い向こうにあるもののように思えて、その距離感が、木々を一層澄んだものにしているように思える。
近くにあるものが、遠いところにあるように思えるとき、そこには何かしら、澄明な印象が漂っている。
