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詩 森を歩く
森の中を歩いている。
久し振りに晴れて、森に光が注がれている。
風が通り過ぎていく。
小鳥の鳴き声が聞こえる。
自分は森の静かで優しい秩序に浸りながら、歩いて行く。
風が自分の後ろから前へと吹いて過ぎ去っていく度に、自分の今までの人生に思いを馳せる。
決して上手くいかなかった。
嬉しさよりも傷の痛みの方を感じて、生きてきた。
自分なりに生きてきて、傷を抱えながら、今森の中で、風を浴びている。
生きることがあまりにも難しい。
果たして未来はあるだろうか。
この先に道はあるだろうか。
しかし、この森によって、少し傷が癒やされそうだ。
森の秩序が一つのせせらぎのようになって、自分の心の中に流れ込み、自分の生命を後押ししてくれるような気がする。
これから先も人生がある。
未来に向かって生命の軌跡が伸びていく。
この傷を背負って歩いて行く。
だからせめて、自分は無上の治癒力を備えた、この、緑溢れる森の中に、ほんの少しでも浸っていたい。
